井上尚弥の前座で東洋太平洋王座V1戦
12月13日に東京・有明アリーナで行われるプロボクシングの世界バンタム級4団体統一戦、井上尚弥(29=大橋)対ポール・バトラー(34=イギリス)のアンダーカードで、K-1からボクシングに転向した武居由樹(26=大橋)がプロ6戦目に臨む。
武居が保持する東洋太平洋スーパーバンタム級王座の初防衛戦でブルーノ・タリモ(27=タンザニア)との12回戦。世界挑戦に向けて試金石の一戦だ。
K-1で活躍していた武居は2020年12月に大橋ジムからボクシングに転向することを表明。2021年3月のデビュー戦で1回TKO勝ちし、2022年8月には5戦目で東洋太平洋スーパーバンタム級王座を獲得した。ここまで5連続KOと全勝街道を突き進んでいる。
タリモはアフリカのタンザニア出身だが、現在の主戦場はオーストラリア。これまで2階級上のWBAオセアニアスーパーフェザー級王座やIBFインターナショナルスーパーフェザー級王座などを獲得しており、東洋太平洋スーパーバンタム級10位にランクされている。
たびたび左右の構えを変えるクラウチングスタイルのスイッチヒッターで、26勝(5KO)3敗2分の戦績が示す通り、一発のパワーはないものの手数で押すタイプ。武居とは噛み合いそうで、いかにしてさばきながらカウンターを打ち込んでKOに持っていくかが焦点だろう。