岸本隆一が圧巻のパフォーマンス
Bリーグの琉球ゴールデンキングスが12日の宇都宮ブレックス戦で12点差をはね返して敵地で貴重な勝利を挙げた。
11日の第1戦は、アレン・ダーラムの残り時間0.9秒からの劇的な逆転シュートで先勝。第2戦は第4Qに日本代表・岸本隆一が3本の3ポイントシュートを決めるなど圧巻のパフォーマンスを見せ、強豪相手に連勝を遂げた。
12日の第2戦、第1Qは琉球が並里成らのゴールで攻め込み優位に試合を展開。しかし、宇都宮の比江島慎が果敢にドライブに挑み、スティールから得点を奪って出色のプレーを見せた。
試合開始からの10ポイントは全て比江島の得点で琉球に迫り、第2Qではチェイス・フィーラー、渡邉裕規、アイザック・フォトゥ、竹内公輔の連続得点により宇都宮が逆転。試合に戻った比江島もこれに続いて連続得点を決め、リードを奪った。
第3Qでは比江島の3ポイントシュートに導かれ、鵤誠司も久々の3ポイントシュートを決めて得点を重ねる。また、ジョシュ・スコットとフォトゥのビッグマン2人もインサイドでゴールを記録。48対36と12点差まで広げた。
敵地で宇都宮に連勝
だが、宇都宮は琉球のダーラムが連続で得点していることを懸念していた。ダーラムは前日の殊勲者だったからだ。
第4Qでその不安は的中する。琉球のコー・フリッピンがミドルジャンパー、3ポイントシュートと連続で決めると、ここまで沈黙していた岸本が左からの3ポイントシュートの直後に再び3ポイントシュートと連続で成功させ、一気に琉球が逆転した。
スコットのフリースローで追いつかれるも、ダーラムのフリースローとアリウープダンクで点差を広げ、岸本がこの日3本目となる3ポイントシュートを成功させ試合を決定づけた。その後も宇都宮がフリースローやゴール前シュートで追いすがるも及ばず、琉球の連勝となった。
5連勝で首位キープ
沖縄出身の岸本。北中城高時代は2008年インターハイで市立船橋高にトリプルオーバータイムの末48得点し、実力をアピールすると、大東文化大ではチームを関東1部昇格に導いた。
地元のゴールデンキングス入りして今年11月のワールドカップ2023アジア地区予選で日本代表に選出。先日行われた中国戦では「点取り屋」の真価を遺憾なく発揮した。
今節は強豪・宇都宮を2試合連続で下して5連勝。15勝3敗としてB1リーグ西地区の首位をキープした。悲願のチャンピオンシップ優勝に向け、勢いは止まらない。
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