クーリーが圧巻のプレー披露
4日、昨シーズンオープンした沖縄アリーナで琉球-秋田の練習試合が開催された。4シーズン連続B1リーグ西地区優勝と圧倒的な強さを誇る琉球は、渡邉飛勇、小寺ハミルトンゲイリーといった日本人ビッグマンを加え、さらに盤石な戦力を誇っている。
その中で輝きを放っているのは、2年連続でB1リーグのリバウンド王に輝き、昨シーズンも1試合平均12.3回のリバウンドを記録しているジャック・クーリーだ。新シーズンに向けてその調整具合はどうだろうか。
この日は千葉から新加入のコー・フリッピン(日本国籍)がポイントガードに入り、今村佳太、田代直希、ドウェイン・エバンス、クーリーというスターター陣だった。豊富な運動能力で千葉のB1リーグ優勝に貢献したフリッピンが、琉球の既存戦力とどのように組み合わさっていくのかが注目点だった。
試合開始早々、クーリーがさすがのプレーを見せる。ゴール下で2連続ゴールを決めると、ドライブでもゴールを決め3連続ゴール。琉球の優位な試合展開につなげた。練習試合ということで第1Q早々に試合を下がったが、それでもインパクトは十分だった。
秋田もジョーダン・グリンの3ポイントシュートで点差を縮めにかかるが、攻める手数に差が出てしまった一戦だった。逆に琉球は田代の3ポイントシュートにフリッピンのドライブシュートなど、多彩な攻撃を息つく間もなく繰り出し、格の違いを見せつけた。
第2Qにクーリーが戻ってくると、そのプレーは圧巻だった。オフェンスリバウンドからゴール下に走り込んでゴール、フリッピンとの息の合ったコンビネーションでゴールを上げると、ディフェンスリバウンドからファウルをもらってフリースローを得るなど、さすがのプレーが続いた。
第2Q中盤にクーリーが退くと、代わって出場した渡邉が気を吐いた。ブロックショットやリバウンドで堅実な働きを見せ、ゴール下でゴールを量産。フローターでのシュートや3ポイントシュートを狙うなど、クーリーの後継者になるかと思われる活躍だった。ただ、試合終盤に左ヒジをケガしたのは非常に気がかりだ。