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バスケも川崎が天皇杯制覇!ブレイブサンダース、次はBリーグ逆転優勝だ

2021 3/19 06:00SPAIA編集部
優勝した川崎ブレイブサンダース(日本バスケットボール協会提供)
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日本バスケットボール協会提供

宇都宮ブレックスを撃破、ジョーダン・ヒースがMVP

バスケットボールの「第96回天皇杯 全日本バスケットボール選手権大会」決勝が13日にさいたまスーパーアリーナで行われ、川崎ブレイブサンダースが宇都宮ブレックスを破って優勝した。

川崎はクラブ創設以来7年ぶり4度目、Bリーグ発足後では初のタイトル獲得。個人ではジョーダン・ヒースが共同通信社MVP賞、藤井祐眞、パブロ・アギラール、ジョーダン・ヒースの3選手が大会ベスト5を受賞した。

今シーズンは1勝1敗の宇都宮戦。昨年12月2日の第10節では67-60で勝ち、3月3日の第25節は54-58で敗れており、実力が均衡した堅守が持ち味の両チームだけに、天皇杯決勝も期待に違わぬ熱戦となった。

41-34と7点リードで折り返した川崎は、後半に入って身長207cmのニック・ファジーカス、208cmのジョーダン・ヒース、203cmのパブロ・アギラールらのビッグラインナップが機能。辻直人が得意の3ポイントシュートでリードを広げるなど優位に試合を進め、最終スコア76-60で頂点に立った。

歓喜の胴上げ

日本バスケットボール協会提供

昨年準優勝の無念晴らす、フロンターレ中村憲剛氏も祝福

昨年の天皇杯では決勝でサンロッカーズ渋谷に73-78で敗れたこともあり、悲願の優勝に喜びもひとしお。昨年12月にSPAIAの単独インタビューに応じた辻直人は「絶対にタイトルを獲りたい」と力強く語っていただけに、有言実行のタイトル獲得となった。

キャプテンの篠山竜青も自身の公式ツイッターで「川崎に天皇杯2つ」と誇らしげ。同じ川崎をホームにするJ1川崎フロンターレの中村憲剛FROからの祝福メッセージに答えたもので、バスケットとサッカーでともに川崎勢が天皇杯を制覇する快挙となった。

優勝賞金は3000万円。クラブも早速、Tシャツやキャップなどの優勝記念グッズをオンラインショップ(https://www.bleague-shop.jp/kb/)で販売し、この喜びを分かち合う機会を提供した。コロナ渦でどのスポーツ界も厳しい状況にあるのは同じだが、チームの明るいニュースは経営面にも好影響を及ぼすだろう。

次の目標は、終盤に差し掛かるBリーグ制覇。東地区3位の川崎は、首位・宇都宮ブレックスと2位・千葉ジェッツを追いかける。奇跡の逆転優勝に向け、天皇杯制覇がチームに勢いをつけることは間違いない。

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