リバウンド・アシストは自己最高を記録 2017-18シーズンのスタッツは?
2003年に鳴り物入りでNBAに入ってきたレブロン・ジェームズも、今年でキャリア15年とベテラン選手の域に入ってきている。同世代の選手達が輝きを失いつつあるなか、未だにその実力は衰えることなくNBAの"キング"として君臨。さらに今年は自己最高成績を記録する部門もあるなど、まだまだ彼の限界は見えない。
☆レブロン成績(2018/03/27現在)

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今季はリバウンド・アシストで自己最高を記録。年々※トリプルダブル級のスタッツに近づいており、まだまだ選手として成長している。バスケットの選手で33才というと、体力的に厳しくなり成績が下がっていくものだが、ここで自己最高成績を残せるのがレブロンたる所以だろう。
得点力も衰えることはなくリーグ3位をキープ。リーグ2位のアシストと併せて一人で45得点以上に絡む。NBAトップクラスのオフェンス力は15年経った今でも健在だ。また、主要5部門全てにおいて昨年の成績を更新。カイリー・アービングを失い、怪我気味のケビン・ラブという穴を一人で埋めようとしている。着々と新時代の選手達が台頭してくるなか、NBAの中心を譲る気はないようだ。
※トリプルダブル:主要5部門のうち3部門で2ケタ成績をあげること
8年連続ファイナル出場は黄信号? チーム大改造の結末はいかに
今シーズン開始前、クリーブランド・キャバリアーズは生え抜きのエースだったカイリー・アービングをアイザイア・トーマスとトレードした。前年平均25得点以上を挙げた選手同士のトレードという、大きなテコ入れをしたのだ。しかし、このトレード、蓋を開けてみるとトーマスが怪我でチームに馴染めず、なかなか勝利には繋がらなかった。
その結果を見てチームは更なる改革を決意する。今年2月のトレード期限ギリギリにトーマス含む6選手を放出し、新たに4選手を獲得した。これでさらに、ガラッと違うチームとなった。
☆トレード前後 チーム成績(2018/03/27現在)

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2月のトレード後は13勝7敗と好調の気配ではあるが、昨年までの爆発力は未だ見えない。プレイオフで勝つにはレブロンの「プレイオフモード」と呼ばれる、ギアをさらに上げたプレイが絶対に必要である。
☆2016-17 レギュラーシーズン プレイオフ成績の違い

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プレイオフでレブロンはこれらの成績アップに加えて、FG%を56.5%、3P%は41.1%まで上げてくる。今季はレギュラーシーズンからギアを上げているようだが、東の上位2チームは本当に強い。このままのキャバリアーズが続くようなら、少し厳しいかもしれない。しかし、さらにもう一段階レブロンのギアが上がるようであれば、8年連続のファイナル出場が実現するかもしれない。
現地1月23日に史上最年少3万点を記録 レブロンの数々の実績とは
レブロンといえば高卒ルーキーとしてドラフト1位でNBAに入団後、数々の記録を生み出してきた。実績だけをみてもレブロンの凄さが一目でわかる。
【レブロンの持っている主な記録。(2018/03/27時点)】
- 史上最年少30,000得点(30,000得点到達7人目)
- 史上初30,000得点、8,000アシスト、8,000リバウンド達成
- プレイオフ最多得点(6,163得点)
- オールスター歴代最多得点(343得点)
- 歴代トリプルダブル数6位
- NBAファイナルでの最多トリプルダブル(9回)
- 歴代最多タイ※オールNBA1stチーム選出(11回)
まだまだ挙げられるほど彼の実績は十分にあり、通算得点をはじめ、既にプレイオフ・オールスターとして歴代最多得点を記録している。歴代最年少でここまできている通算得点も、1位を更新する可能性は十分にある。その他にも1位の可能性がある記録は多く、成績という点ではマイケル・ジョーダンにも勝るほどの実績を残しているのだ。
NBAのファイナルMVP部門がビル・ラッセル賞となったように、得点部門が「レブロン部門」となる日が来るのかもしれない。
※オールNBA1stチーム:そのシーズンで最高のチームを、リーグから選手5人を選んで作る。ポジションの縛りあり。NBA代表チームを作るようなもの。