得点力はバックコートコンビでリーグNo.2! スプラッシュブラザーズよりも上
デイミアン・リラードとCJ・マッカラムの売りは、なんといっても得点力だ。上背こそないものの、突出したシュート力やハンドリングスキルを武器に得点を量産する。
今季のバックコートデュオの得点ランキングでは、ロケッツのジェームズ・ハーデン&クリス・ポールに次いで第2位。チーム総得点106点のうち48.4点を2人だけで奪った。
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この得点力は王者ウォリアーズが誇るスプラッシュブラザーズよりも上で、リーグ内屈指の破壊力を持ったバックコートコンビといえる。特にリラードは2月10日の試合から40得点超えを連発し、平均得点が急上昇。それに伴いブレイザーズも2月10日から15勝3敗と一気にウェスタン3位にまで駆け上がった。
この爆発力のあるリラードと、淡々と自分の仕事をこなすマッカラムコンビは、プレイオフでも台風の目となり得る。
2人を支えるフロントコート陣の成長
ブレイザーズの看板選手はリラードとマッカラムの2人で間違いないが、2人を支える選手たちが成長しているのも好調の要因だろう。
特に昨季途中から加入したセンターのユスフ・ヌルキッチと、ディフェンスと3Pが得意なアル・ファルーク・アミヌがそれぞれの役割を全うしている。
ボスニア・ヘルツェゴビナ出身のヌルキッチはヨーロッパのセンターらしく、バスケIQの高さとインサイドの強さを併せ持つ選手だ。平均27分の出場ながら14.2得点とチーム第3の得点源として活躍。インサイドで相手を引きつけて、バックコートの2人の得点力をさらに引き出すことのできる選手だ。
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フォワードのアミヌは強豪に欠かせない「ディフェンスと3P」を武器にする選手。ロケッツのトレバー・アリーザのようにチームに欠かせない選手になりつつある。ディフェンスは相手チームのエース格とマッチアップする機会が多く、3P%は昨季から6.7%アップさせ40%近い確率になった。3P成功数は自己最高を狙える位置におり、オフェンス・ディフェンス共に貢献できる選手として、チームからの信頼も厚い。
リラードとマッカラムを主力にしたチーム作りを初めて3年目。ブレイザーズは着々とエース2人を支えるチーム力を高め、結果として出てきている。
プレイオフで当たるのは? 今季はどこまで勝ち進めるか
ブレイザーズがこのまま好調を維持すれば、プレイオフに進む可能性は高い。そうなった場合、ブレイザーズはプレイオフでどこまで勝ち進めるだろうか?
現在ウェスタンのプレイオフ3位〜8位までは大混戦であり、ゲーム差6の中に8チームがひしめき合っている。残り試合が約10試合あり確実なことは言えないが、ブレイザーズの勝ち上がりを予想したい。まず、プレイオフファーストラウンドで当たるのは、6位のサンアントニオ・スパーズ。今季の対戦成績は以下のようになっている。
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戦績を見てみると、ホームコートで行った2戦で1勝1敗。かなり僅差の試合となっている。残るはスパーズホームでの1戦だが、相性はあまり良くないように思える。このままいくとプレイオフ1回戦負けという結果も十分に有り得る。ブレイザーズにとっては、他のチームと当たるほうが良いだろう。ちなみにブレイザーズとプレイオフ1回戦で当たる可能性のある残りのチームとは、以下のような成績となっている。
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今季はサンダー、クリッパーズ、ティンバーウルブズの3チームとは相性が良いようだ。特にサンダー相手には3勝全勝で自信もついているだろう。現在サンダーはウェスタン4位と、ウェスタンファイナルまで当たる予定はない。しかし、このような相性も含めてプレイオフ争い、そしてプレイオフを見てみるとより一層残りのシーズンが楽しめるはずだ。