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全米大学最高峰!NCAA男子バスケットボールトーナメントに出場した日本人

2017 12/11 14:44hiiragi
バNCAA男子バスケットボール
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出場校は全米でただの68校、日本人出場経験者は一人だけ

NCAA男子バスケットボールトーナメントは、NCAA(全米大学体育協会)のディビジョン1に所属する大学68校によって争われるトーナメント大会だ。全米を4つの地区(EAST,MIDWEST,WEST, SOUTH)に分け、各地区から進出した17校によるトーナメントを行い、地区を勝ち上がった4校によるトーナメントで、全米ナンバーワンを決める。

NCAAのディビジョン1に所属する大学は約350校あり、シーズンの成績をもとに出場する68校が決められる。これまでに日本人も何名かがディビジョン1の大学に入学して出場のチャンスをうかがったが、2017年現在、ゴンザガ大の八村塁選手しか実現していない。

2016-2017シーズンチャンピオンはノースカロライナ大学

2016-2017シーズンのNCAA男子バスケットボールトーナメントは、2017年3月中旬~4月初旬の日程で行われた。EASTからはサウスカロライナ大学、MIDWESTからはオレゴン大学、WESTからはゴンザガ大学、SOUTHからはノースカロライナ大学が勝ち上がり決勝トーナメントを行った。

ファイナル4と呼ばれる1回戦では、ゴンザガ大学がサウスカロライナ大学を77対73、ノースカロライナ大学がオレゴン大学を77対76で退け、決勝戦に駒を進めた。チャンピオンシップと呼ばれる決勝戦では、ノースカロライナ大学が71対65でゴンザガ大学に勝利を収め、6回目の全米大学ナンバーワンに輝いた。

優勝回数ナンバーワンはUCLAの11回

NCAA男子バスケットボールトーナメントは1939年から行われ、数々の大学が全米ナンバーワンに輝いた。優勝回数11回の最多を誇るUCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)は、1964年に初優勝を果たすと、カリーム・アブドゥル・ジャバー選手やビル・ウォルトン選手などのNBA殿堂入り選手が次々に登場して、1973年までの10年間で9回全米ナンバーワンに輝いている。

優勝回数第2位は8回のケンタッキー大学で、テイショーン・プリンス選手やジョン・ウォール選手などのNBA選手を輩出し、近年では2012年に優勝している。第3位は2017年優勝のノースカロライナ大学でマイケル・ジョーダン選手、ジェームズ・ウォージー選手など名選手を多数輩出した。

日本人ただ一人の出場経験者ゴンザガ大学八村塁選手

八村塁選手は、身長6フィート8インチ(約203cm)、体重225ポンド(約102kg)のフォワードだ。宮城県の明成高等学校から、2016年アメリカのワシントン州にあるゴンザガ大学に留学した。
高校時代は3年間ともウィンターカップで優勝を果たし、3年連続で大会ベスト5に選出されている。

ゴンザガ大学は、NCAA男子バスケットボールトーナメントの常連校で、2017年はWEST地区を勝ち上がり、チャンピオンシップまで進出した。優勝こそできなかったが、八村塁選手は1年生ながらベンチ入りを果たし、日本人として初めてNCAA男子バスケットボールトーナメントのコートに立つことができた。
2017-2018シーズンも、チームは好調な滑り出しを見せ、八村塁選手も戦力としての地位を固めているようだ。ゴンザガ大学と八村塁選手の活躍を期待したい。

大会出場に向けてチームを牽引ジョージ・ワシントン大学渡邊雄太選手

NCAA男子バスケットボールトーナメントには、過去何人かの日本人選手が出場の機会をうかがったが、八村塁選手以外は実現していない。そんな中、可能性を信じて2017-2018シーズンをプレーする日本人選手がいる。
ジョージ・ワシントン大学で4年目を迎える、6フィート9インチ(約206cm)のシューティングガード渡邊雄太選手だ。

2013年に香川県の尽誠学園高等学校を卒業後アメリカに渡り、2014-2015シーズンからジョージ・ワシントン大学の選手として、NCAAディビジョン1のリーグ戦を戦ってきた。
この3年間でスタッツも伸ばし、2017-2018シーズンでは4試合を終わって平均得点13.5点、リバウンドは9.3回とチームを引っ張っている。2018年3月のNCAA男子バスケットボールトーナメントでは八村塁選手との対戦を実現してほしい。