バックロールターンとは
バックロールターンとは相手に背中を向けてターンし、相手の後ろに抜けるというスキルだ。NBAではスピンムーブと呼ばれている(スピンムーブはゴールに近いエリアで使うイメージ)。一見ただ派手なプレイに見えるが、実は非常に合理的なテクニックだ。
まず背中を相手に向けながらボールを扱うので、スティールされる危険性が少なくなる。またドリブルの勢いをそのままでターンできるので、スピードを殺すこともない。
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ドリブルでディフェンスをかわす際、最も派手な部類に入るプレイがバックロールターンだ。 綺麗にディフェンスを抜くと大きな歓声が上がるほどバックロールターンが得意な選手とは?
バックロールターンとは相手に背中を向けてターンし、相手の後ろに抜けるというスキルだ。NBAではスピンムーブと呼ばれている(スピンムーブはゴールに近いエリアで使うイメージ)。一見ただ派手なプレイに見えるが、実は非常に合理的なテクニックだ。
まず背中を相手に向けながらボールを扱うので、スティールされる危険性が少なくなる。またドリブルの勢いをそのままでターンできるので、スピードを殺すこともない。
NBA史上最高センターと評されるのが、アキーム・オラジュワン選手だ。オラジュワン選手は大柄な体格でありながら、非常に柔らかいボールタッチで、テクニックに秀でたセンターだった。
「ドリームシェイク」と呼ばれる、スピンムーブを始めとした様々なスキルを織り交ぜた独自の動作を得意としていた。ドリブル、スピンも得意だったが、シュートバリエーションも非常に豊富で、相手をあざ笑うかのように得点を量産した選手だ。
188cmとNBAの中では小柄な部類に入るのが、トニー・パーカー選手だ。パーカー選手のプレイは基本に忠実で、無駄な動きがない。そういった中で得意としているプレイがバックロールターンだ。
一度スピードに乗るとそのままのスピードでターンするため、非常にターンが早い。ミドルレンジのシュートスタッツが高いことから、ディフェンスも密着せざるを得ず、それを利用する形でターンを繰り出す。パーカー選手はフランス出身だが、ヨーロッパで最も成功したガードの1人と言える。
ミドルシュートを中心とした得点力でNBA屈指のスコアラーと言われるのがカーメロ・アンソニー選手だ。ディフェンスに課題はあるものの、非常に高い得点能力を持っているカーメロ選手だが、踏み出しの1歩目が早く、ターンした際のキレが抜群だ。
ディフェンスを置き去りにした後のシュートも、ダンク、レイアップなどバリエーション豊かだ。高い位置でのバックロールターンで切り込んだり、インサイドで相手を交わしたりと、エリアを問わずバックロールターンをできることも強みだ。
「シャック」の愛称で親しまれている、216cm、156kgという規格外の体格なのがシャキール・オニール選手だ。やはりそのパワーが魅力の選手で、時にそのダンクでゴールを破壊することもあった。スピンムーブでも相手選手を吹っ飛ばすなど、パワフルなプレイスタイルだった。
しかし、年々技術は向上し、インサイドのベースライン近くで繰り出されるスピンムーブは、その体格を忘れてしまうほど軽やかに決められた。
センターからガードまで、あらゆる選手がバックロールターンを使う。 しかし、エリアや選手により、同じ技でも異なって見える。 どのような選手が、どのようなバックロールターンを使うのか、注目しながら試合を観戦するのも、バスケの楽しみ方の1つだ。