車椅子バスケ発祥の地!アメリカ合衆国
車椅子バスケの本場と言えば、アメリカ合衆国。発祥の地であるだけあって、パラリンピックでも優れた成績を残している。
車椅子バスケ男子日本代表の香西宏昭選手がイリノイ大学に進学していたが、アメリカは大学の車椅子バスケチームもたくさんあり、NBAのチームの多くも車椅子バスケのチームを傘下に持っている。プロとして車椅子バスケの受け皿があるので、以前に事故に遭ったフェニックス・サンズの選手が車椅子バスケのプロ選手になるなど、車椅子バスケの普及や受け皿においても世界随一だ。
男子はパラリンピックで6大会で金メダル、女子は4大会で金メダルを獲得している。2016年リオパラリンピックで男女ともに金メダルを獲得し、2020年東京パラリンピックでも男女とも優勝候補筆頭のチームだ。
もう1つの発祥の地!イギリス
アメリカと同じように、発祥の地の1つに数えられることもあるイギリスも、車椅子バスケの本場だ。車椅子バスケ男子イギリス代表は、1960年のパラリンピック初大会以来全ての大会に出場している。
特に男子代表は1960年、1964年、1996年と3度の銀メダルに輝き、2016年リオパラリンピックでも銅メダルに輝いている。イギリスはサッカーのプレミアリーグと同じように各都市に車椅子バスケのチームがあり、車椅子バスケの裾野の広さがある。近年、男子代表は金メダルから遠ざかっているが、2020年は悲願の金メダル獲得を狙う。
新たな車椅子バスケの形を!ドイツ
ドイツも車椅子バスケの強豪国の1つだ。そんなドイツでは面白い形で車椅子バスケが普及している。男女ミックスでリーグ戦が行われていたり、健常者の車椅子バスケのチームも存在するなど、車椅子バスケの新たな形を見ることができる。
車椅子バスケ男子ドイツ代表はパラリンピックでは銀メダルを過去に1つ獲得しているが、特筆すべきは女子だ。西ドイツ時代も含め、3大会で金メダル、4大会で銀メダルを獲得していて、ロンドンパラリンピックでも銀メダルに輝いた。女子は2020年でも優勝候補の1つだ。
2000年以降の王者的存在!カナダ
2000年以降に車椅子バスケを引っ張る存在の1つはカナダだ。パラリンピックでは、男子代表チームが2000年シドニー大会、2004年アテネ大会、2012年ロンドン大会で金メダルを獲得、女子も1992年バルセロナ大会、1996年アトランタ大会、2000年シドニー大会で金メダルを獲得している。
カナダにはアメリカ同様にNBAチームがあり、その傘下の車椅子バスケチームがある。カナダの選手はアメリカのチームにも多く所属しており、個々でも力をつけている。2016年は男女ともメダルを逃してしまったため、2020年東京パラリンピックでの巻き返しを図る。
2020年東京パラリンピック向けて日本は?
車椅子バスケ日本代表の現状はどうなのだろうか?
男子代表は2016年のリオパラリンピックで上位進出を目指したが、9位に終わってしまった。代表の精神的支柱である京谷和幸選手が引退したが、藤本怜央選手や香西宏昭選手など多くの選手が海外挑戦し、個を高めることで2020年東京パラリンピックでのメダルを狙う。
女子は2012年ロンドンパラリンピックに続き、2016年リオパラリンピックでも本大会に出ることができなかったが、網本麻里選手や北田千尋選手が海外で活躍しており、2020年東京パラリンピックでは男子同様メダル獲得を狙う。
まとめ
車椅子バスケの強い国を4つと日本のこれまでをお伝えした。日本人選手も次々と車椅子バスケの本場の強い国のチームに移籍しているほか、国レベルでも強化合宿や海外遠征を行うなど、力をつけている。車椅子バスケの本場の国と比べると日本国内の普及状況はまだまだだが、2020東京パラリンピックでは個の力を結集し、メダル獲得をしてもらいたい。