開幕前は男子に集まった注目を引き寄せた銀
東京五輪のバスケットボール女子決勝が8日、さいたまスーパーアリーナで行われ、日本はアメリカに75-90で敗れた。アメリカは1996年アトランタ五輪から7連覇を達成。日本は過去最高成績だった1976年モントリオール五輪の5位を上回る銀メダルに輝いた。
出場12カ国で2番目に低い平均身長176センチの日本は、スリーポイントシュートを武器に勝ち上がってきた。しかし、平均184センチの「絶対王者」アメリカとの実力差を埋めることはできず、69-86で敗れた予選ラウンドに続いて番狂わせはならなかった。
それでも、今大会で日本のバスケットボール界に残した功績は大きい。開幕前は八村塁や渡邊雄太らNBA選手を擁する男子の方が注目されていたが、世界ランキング10位の日本女子は、予選ラウンドでフランス(同5位)とナイジェリア(同17位)を破って決勝トーナメント進出し、準々決勝ではベルギー(同6位)を終了間際に逆転して86-85で劇的勝利。準決勝でもフランスに87-71で勝ち、見事に決勝進出を果たした。
日本が予選ラウンドと準決勝で連勝したフランスは3位決定戦に勝って銅メダル。奇しくも日本の入ったグループBが金、銀、銅を独占する形となった。
「なでしこジャパン」が2011年にワールドカップを制した後は女子サッカーブームが起こった。今回の銀メダルで、少なくとも女子バスケットボールの底辺拡大にはつながるだろう。一過性のブームで終わらせないためにも、今後のさらなる活躍が期待される。
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