強化試合でポルトガルに3連勝、6月下旬に12人決定
バスケットボール女子の東京五輪日本代表候補16人は、第5次強化合宿中に行われた国際強化試合「三井不動産カップ2021(神奈川大会)」で世界ランキング48位のポルトガル代表に3連勝した。
10日の第1戦を69-47、12日の第2戦を68-43、13日の第3戦を67-58と世界10位の実力を証明。3試合を通したMVPに、第1戦で14得点、第2戦で12得点、第3戦で3得点を挙げた三好南穂が選出された。
膝のケガから復帰を目指していた渡嘉敷来夢は合宿メンバーから外れた。16人は以下の通り。
髙田真希(C/デンソーアイリス)185cm74kg
愛知・桜花学園高出身。2016年リオデジャネイロ五輪8強。今回のポルトガル第3戦でチーム最多の16得点をマークした。現役を続けながら株式会社TRUE HOPEを設立。女子アスリート社長としての顔も持つ。
三好南穂(PG/トヨタ自動車アンテロープス)167cm57kg
愛知・桜花学園高校出身。2016年リオデジャネイロ五輪8強。今回のポルトガル第1戦でチーム最多の14得点をマークした。3点シュートの確率が高く、ポイントガードとして重要な役割を果たす。
長岡萌映子(PF/トヨタ自動車アンテロープス)183cm75kg
札幌山の手高出身。2016年リオデジャネイロ五輪8強、2017年アジアカップでベスト5。ポルトガル第3戦でチーム2位の15得点。ペイント内でのプレーからアウトサイドのシュートまでこなすオールラウンドプレーヤー。
馬瓜エブリン(SF/トヨタ自動車アンテロープス)181cm79kg
愛知・桜花学園高出身。両親はガーナ出身だが、エブリン自身は愛知県豊橋市で生まれ、14歳のときに日本国籍を取得。妹の馬瓜ステファニーも3人制での五輪出場を目指している。
オコエ桃仁花(PF/富士通レッドウェーブ) 182cm88kg
東京・明星学園高出身。ナイジェリア人の父と日本人の母の間に生まれ、プロ野球・楽天のオコエ瑠偉を兄に持つ。今回のポルトガル第2戦で三好と並んでチーム最多の12得点をマークした。
町田瑠唯(PG/富士通レッドウェーブ)162cm57kg
宮澤夕貴(SF/富士通レッドウェーブ)183cm72kg
谷村里佳(C/日立ハイテククーガーズ)185cm86kg
本橋菜子(PG/東京羽田ヴィッキーズ)165cm57kg
北村悠貴(SG/日立ハイテククーガーズ)173cm70kg
安間志織(PG/トヨタ自動車アンテロープス)162cm56kg
林咲希(SG/ENEOSサンフラワーズ)173cm67kg
宮崎早織(PG/ENEOSサンフラワーズ)167cm54kg
赤穂ひまわり(SG/デンソーアイリス)185cm72kg
奥山理々嘉(SG/ENEOSサンフラワーズ)180cm72kg
東藤なな子(SG/トヨタ紡織サンシャインラビッツ)174cm65kg
世界ランキングは1位のアメリカ以下、2位スペイン、3位オーストラリアと続き、アジア勢では中国が7位につけている。
女子日本代表12人は6月下旬に決まる予定で、7月25日からさいたまスーパーアリーナで行われる東京五輪本番ではアメリカ、フランス、ナイジェリアと同じグループBに入っている。熾烈な代表争いで誰が勝ち残るのか注目だ。
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