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16日開幕の井端ジャパン初陣『アジアプロ野球チャンピオンシップ』新たな日本の柱の出現に期待

2023 11/15 07:00SPAIA編集部
井端弘和
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Ⓒゲッティイメージズ

アジア4カ国による対抗戦

16日に東京ドームで開幕する『カーネクスト アジアプロ野球チャンピオンシップ2023』。今年10月に侍ジャパントップチームの監督に就任した井端弘和新監督にとっては、この大会が初陣となる。

24歳以下、もしくはプロ入り3年目以内の選手が参加資格を持つというフレッシュな顔ぶれで行われる通称「アジチャン」。そこに29歳以下(1994年1月1日以降生まれ)のオーバーエイジ枠を3名まで加えた体制で、アジアNo.1の座を競い合う。本来は2021年に第2回大会が行われる予定だったが、新型コロナウイルス感染症の影響で開催が見送られており、今回が6年ぶりの開催となった。

前回からの変更点としては、日本と韓国、チャイニーズ・タイペイによる3カ国での戦いだったところに、今回からオーストラリアが参戦。4カ国での対抗戦へと様変わりした。3日間で4チーム総当たりの予選を行い、上位2チームが決勝、下位2チームが3位決定戦へと進む。

東京五輪への足がかりとなった第1回大会

2017年の第1回大会は、稲葉篤紀監督が今回の井端監督と同様にこの大会で公式戦初采配をふるった。

初戦の韓国戦からいきなり延長戦にもつれる死闘となり、タイブレーク方式の10回表に3点を奪われるという苦しい展開となったが、10回裏に上林誠知が値千金の同点3ランを放って追いつき、最後は二死二塁から田村龍弘のサヨナラ打で劇的な初勝利を挙げた。

続くチャイニーズ・タイペイ戦は8-2で快勝。決勝は韓国との再戦となるも、2度目の対戦となったこの試合では打線が11安打で7得点を奪い、守っては田口麗斗から石崎剛、山﨑康晃とつないでわずか3安打の完封リレー。3連勝で初代王座に就いた。

【第1回大会・稲葉ジャパンメンバー】

<監督・コーチ>
80 稲葉篤紀(監督)
88 金子誠(ヘッド兼打撃コーチ)
81 建山義紀(投手コーチ)
84 村田善則(バッテリーコーチ)
82 井端弘和(内野守備・走塁コーチ)
87 清水雅治(外野守備・走塁コーチ)

<投手>
11 野田昇吾(西武)
16 又吉克樹(中日)
18 多和田真三郎(西武)
19 山﨑康晃(DeNA)
20 近藤大亮(オリックス)
21 今永昇太(DeNA)
23 薮田和樹(広島)
25 平井克典(西武)
30 石崎剛(阪神)
34 堀瑞輝(日本ハム)
90 田口麗斗(巨人)

<捕手>
4 若月健矢(オリックス)
10 近藤健介(日本ハム)
22 田村龍弘(ロッテ)
62 甲斐拓也(ソフトバンク)

<内野手>
1 京田陽太(中日)
6 源田壮亮(西武)
7 外崎修汰(西武)
8 中村奨吾(ロッテ)
12 松本剛(日本ハム)
33 山川穂高(西武)
63 西川龍馬(広島)

<外野手>
9 オコエ瑠偉(楽天)
37 桑原将志(DeNA)
51 上林誠知(ソフトバンク)

※所属は2017年当時

▼ 試合結果
○ vs.韓国(8-7)
○ vs.チャイニーズ・タイペイ(8-2)
○ vs.韓国(7-0)

アジアの頂点から世界一への道

最初の大会で最高の結果を手にした稲葉ジャパンは、ご存じの通り2021年に行われた東京五輪も優勝。就任時から掲げていた「東京五輪で金メダル」という悲願を達成した。

その五輪出場メンバー24名のうち、山﨑康晃と近藤健介、甲斐拓也、源田壮亮という4名は稲葉ジャパンの初陣である「アジチャン」にも出場していた選手だった。

あれから6年、井端ジャパンもアジアの頂点から世界一へという同じ道をたどることができるか。その中で、今後の侍ジャパンを支える新たな柱の出現にも期待したい。

【第2回大会・井端ジャパンメンバー】

<監督・コーチ>
89 井端弘和(監督)
88 金子誠(ヘッドコーチ)
74 村田善則(バッテリーコーチ)
77 梵英心(内野守備・走塁コーチ)
79 亀井善行(外野守備・走塁コーチ)
81 吉見一起(投手コーチ)

<投手>
15 早川隆久(楽天)
16 隅田知一郎(西武)
17 赤星優志(巨人)
19 佐藤隼輔(西武)
20 横山陸人(ロッテ)
21 吉村貢司郎(ヤクルト)
34 田口麗斗(ヤクルト)
37 及川雅貴(阪神)
47 桐敷拓馬(阪神)
48 今井達也(西武)
50 清水達也(中日)
59 根本悠楓(日本ハム)

<捕手>
22 古賀悠斗(西武)
31 坂倉将吾(広島)
58 石橋康太(中日)

<内野手>
2 牧秀悟(DeNA)
5 野村佑希(日本ハム)
8 佐藤輝明(阪神)
9 野口智哉(オリックス)
35 門脇誠(巨人)
51 小園海斗(広島)

<外野手>
1 藤原恭大(ロッテ)
23 森下翔太(阪神)
55 秋広優人(巨人)
60 岡林勇希(中日)
66 万波中正(日本ハム)

▼ 試合予定
11月16日(木) vs.チャイニーズ・タイペイ
11月17日(金) vs.韓国
11月18日(土) vs.オーストラリア
11月19日(日) 決勝 or 3位決定戦

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