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WBC侍ジャパンの頼れる主軸・吉田正尚、最多打点記録へ「あと3」

2023 3/19 06:00SPAIA編集部
侍ジャパンの吉田正尚,Ⓒゲッティイメージズ
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Ⓒゲッティイメージズ

打率4割、10打点の吉田正尚

第5回ワールドベースボールクラシック(WBC)を戦う日本代表「侍ジャパン」で打線を牽引しているのが吉田正尚(レッドソックス)だ。

16日の準々決勝イタリア戦では、不振だった村上宗隆(ヤクルト)に代わって4番に座り、7回に右越え本塁打を放つなど2打点。今大会通算では15打数6安打の打率4割、1本塁打、10打点、出塁率.522、OPS1.188をマークしている。

9打点のランディ・アロサレーナ(メキシコ)、8打点のジャン・ユーチェン(チャイニーズ・タイペイ)、チームメイトの大谷翔平(エンゼルス)らを抑えて出場全チームで打点トップに立っている。

日本打線はラーズ・ヌートバー(カージナルス)、近藤健介(ソフトバンク)、大谷の1~3番が好調で、村上も準々決勝で2安打と復調気配。吉田にチャンスで打席が巡ってくる機会が多く、メキシコとの準決勝(日本時間21日午前8時)でもポイントゲッターとして大いに期待される。

1大会最多はバレンティンの12打点

これまでの1大会最多打点は前回2017年大会でウラディミール・バレンティン(オランダ)がマークした12打点。2009年大会の金泰均(韓国)が11打点で続く。

日本選手では2006年大会の多村仁(当時横浜)の9打点が1大会最高だったが、吉田がすでに更新。通算でも松田宣浩(当時ソフトバンク)が2013年と2017年の2大会合計で記録した12打点が最多だ。

つまり吉田はあと2打点で1大会最多打点記録、日本選手のWBC通算打点記録に並び、3打点ならいずれも新記録となる。いやが上にも期待は高まっていくのだ。

4死球も全チーム最多

日本では三振の少ない打者として知られ、2022年の41三振は規定打席到達者でリーグ最少。三振を1つ喫するまでにかかる打席数を示すPA/Kも12.39とリーグ1位だった。さらに2021年は17.50、2020年は16.97と驚異的な数値を叩き出しており、「日本で最も三振しない打者」と言っても過言ではない。

もちろん、今大会も23打席に立って三振0。さらに打点以外に死球数も4で全チーム最多となっている。対戦相手の投手の制球力にもよるが、それだけ内角を厳しく攻められている証拠だろう。

実はオリックスでプレーしていた2022年も9死球、2021年は5死球、2020年は8死球と元々死球の多い選手。準決勝のメキシコ戦でも厳しい内角攻めが予想される。

3大会ぶりの頂点まであと2勝。東京ドーム同様、マイアミでも吉田のバットが火を噴けば、歓喜の美酒に大きく近付くことは間違いない。

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