寒さに凍えたアリゾナ合宿
第5回ワールドベースボールクラシック(WBC)の1次ラウンド・プールBで日本は韓国に13―4で大勝した。
これまで何度も激闘を繰り広げ、今大会でも1次ラウンド最大の注目カードだった日韓戦で、意外な大差がついたのはなぜなのか。スポーツソウル日本版は「始動時から予告された『東京大惨事』」の見出しで、2月に米国アリゾナ州ツーソンで行った代表合宿に一因があると報じている。
2月15日にオーストラリア、グアム、沖縄など各所属チームのキャンプ地から28人の選手が集まったツーソンは、温暖なアリゾナとは思えない冷え込み。15日未明に雪が降り、オーストラリアでキャンプを張っていた斗山ベアーズの選手たちは南半球との気温差に戸惑い、コンディション調整に苦慮したという。
現地で行われた練習試合でも投手陣の調子は上がらずじまい。その結果がオーストラリア戦の8失点、日本戦の13失点につながったとしている。
明暗分けたメジャーリーガー
また、朝鮮日報は「明暗分けた韓日メジャーリーガーのプレー」との見出しで、韓国代表メンバーのトミー・エドマン(カージナルス)とキム・ハソン(金河成・パドレス)のメジャーリーガー2人が期待外れだったと指摘している。
打線ではエドマンが1番、キム・ハソンが2番を打ち、守備では二遊間コンビを組むキープレーヤー。しかし、日本戦では2人とも4打数無安打1三振と精彩を欠いた。
一方の日本はラーズ・ヌートバー(カージナルス)、大谷翔平(エンゼルス)、吉田正尚(レッドソックス)が活躍。対照的なメジャーリーガーの結果が勝敗を分けたと報じている。
まさかの連敗で窮地に陥った韓国は12日にチェコと対戦。まだ可能性が残されている1次ラウンド突破を目指して3戦目に臨む。
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