「スポーツ × AI × データ解析でスポーツの観方を変える」

ワールドベースボールクラシック歴代MVPとベストナイン、松坂大輔は2大会連続

2023 3/24 11:00SPAIA編集部
2009年WBCの松坂大輔,Ⓒゲッティイメージズ
このエントリーをはてなブックマークに追加

Ⓒゲッティイメージズ

第1回は松坂大輔MVP、ベストナインに里崎智也とイチロー

第5回ワールドベースボールクラシック(WBC)で日本代表「侍ジャパン」が3度目の優勝を果たした。大谷翔平の活躍が大きな話題となったが、他の選手の活躍も見逃してはならない。

全5大会のMVPとベストナインを振り返ってみたい。日本が初代王者となった2006年の第1回大会は以下の通りだった。

【MVP】
松坂大輔(日本)

【ベストナイン】
投手:松坂大輔(日本)
投手:ヤデル・マルティ(キューバ)
投手:パク・チャンホ(韓国)
捕手:里崎智也(日本)
一塁:イ・スンヨプ(韓国)
二塁:ユリエスキ・グリエル(キューバ)
三塁:エイドリアン・ベルトレ(ドミニカ共和国)
遊撃:デレク・ジーター(アメリカ)
外野:イチロー(日本)
外野:イ・ジョンボム(韓国)
外野:ケン・グリフィーJr.(アメリカ)
指名:ヨアンディ・ガルロボ(キューバ)

MVPは松坂大輔(当時西武)だった。3月4日の1次リーグ・チャイニーズタイペイ戦に先発して4回3安打1失点で勝利投手となると、3月14日にエンゼルスタジアムで行われた2次リーグ・メキシコ戦では5回1安打無失点と完璧な投球で2勝目。3月20日にペトコパークで行われたキューバとの決勝でも先発し、4回4安打1失点で3勝目を挙げて優勝に貢献した。

ベストナインには、日本から松坂のほか里崎智也(当時ロッテ)とイチロー(当時マリナーズ)の3人が選出。韓国からもイ・スンヨプ(当時巨人)とイ・ジョンボム(元中日)の日本でプレーした2選手が選ばれている。

松坂大輔が2大会連続MVP、ベストナインに岩隈久志と青木宣親

2009年に開催された第2回WBCも日本が優勝した。MVPとベストナインは以下の通りだった。

【MVP】
松坂大輔(日本)

【ベストナイン】
投手:松坂大輔(日本)
投手:岩隈久志(日本)
投手:ポン・ジュングン(韓国)
捕手:イバン・ロドリゲス(プエルトリコ)
一塁:キム・テギュン(韓国)
二塁:ホセ・ロペス(ベネズエラ)
三塁:イ・ボムホ(韓国)
遊撃:ジミー・ロリンズ(アメリカ)
外野:青木宣親(日本)
外野:フレデリク・セペダ(キューバ)
外野:ヨエニス・セスペデス(キューバ)
指名:キム・ヒョンス(韓国)

松坂大輔が2大会連続MVPに選ばれた。3月7日に東京ドームで行われた1次リーグ韓国戦に先発し、4回4安打2失点で勝ち投手。3月15日にペトコパークで行われた2次リーグ・キューバ戦では6回5安打8奪三振無失点で2勝目を挙げた。

3月22日にドジャースタジアムで行われた準決勝アメリカ戦では4.2回5安打2失点で3勝目。韓国との決勝では登板はなかったが、無傷の3連勝で日本の連覇に大きく貢献した。

ベストナインには岩隈久志(当時楽天)と青木宣親(当時ヤクルト)が選出。後のメジャーリーグ挑戦につながる足掛かりとなった。

ドミニカのカノMVP、ベストナインに前田健太と井端弘和

2013年に行われた第3回WBCはドミニカ共和国が優勝。MVPとベストナインは以下の通りだった。

【MVP】
ロビンソン・カノ(ドミニカ共和国)

【ベストナイン】
投手:フェルナンド・ロドニー(ドミニカ共和国)
投手:ネルソン・フィゲロア(プエルトリコ)
投手:前田健太(日本)
捕手:ヤディアー・モリーナ(プエルトリコ)
一塁:エドウィン・エンカーナシオン(ドミニカ共和国)
二塁:ロビンソン・カノ(ドミニカ共和国)
三塁:デビッド・ライト(アメリカ)
遊撃:ホセ・レイエス(ドミニカ共和国)
外野:ネルソン・クルーズ(ドミニカ共和国)
外野:アンヘル・パガン(プエルトリコ)
外野:マイケル・ソーンダース(カナダ)
指名:井端弘和(日本)

2022年終了時点でメジャー通算2639安打、335本塁打をマークしているロビンソン・カノは、ヤンキース時代の2013年にドミニカ代表として出場し、32打数15安打の打率.469、2本塁打の大活躍でMVPに選ばれた。

山本浩二監督に率いられた日本は準決勝でプエルトリコに敗退。ベストナインには前田健太(当時広島)と井端弘和(当時中日)が選出された。

アメリカのストローマンMVP、ベストナインに千賀滉大

2017年の第4回WBCはアメリカが初優勝。MVPとベストナインは以下の通りだった。

【MVP】
マーカス・ストローマン(アメリカ)

【ベストナイン】
投手:マーカス・ストローマン(アメリカ)
投手:千賀滉大(日本)
投手:ジョシュ・ゼイド(イスラエル)
捕手:ヤディアー・モリーナ(プエルトリコ)
一塁:エリック・ホズマー(アメリカ)
二塁:ハビアー・バエズ(プエルトリコ)
三塁:カルロス・コレア(プエルトリコ)
遊撃:フランシスコ・リンドーア(プエルトリコ)
外野:クリスチャン・イエリッチ(アメリカ)
外野:ウラディミール・バレンティン(オランダ)
外野:グレゴリー・ポランコ(ドミニカ共和国)
指名:カルロス・ベルトラン(プエルトリコ)

マーカス・ストローマンはブルージェイズ時代の2017年にアメリカ代表として出場し、決勝のプエルトリコ戦で6回まで無安打無失点の快投を見せるなど3試合で防御率2.47をマークしてMVPに選出された。

小久保裕紀監督が率いた日本は準決勝でアメリカに1-2で敗戦。ベストナインには4試合11イニングを投げて16奪三振、防御率0.82をマークした千賀滉大(当時ソフトバンク)が選ばれている。

大谷翔平MVP、ベストナインに吉田正尚

2023年の第5回WBCは日本が3度目の優勝。MVPとベストナインは以下の通りだった。

【MVP】
大谷翔平(日本)

【ベストナイン】
投手:大谷翔平(日本)
投手:ミゲル・ロメロ(キューバ)
投手:パトリック・サンドバル(メキシコ)
捕手:サルバドール・ペレス(ベネズエラ)
一塁:張育成(チャイニーズ・タイペイ)
二塁:ハビアー・バエズ(プエルトリコ)
三塁:ヨアン・モンカダ(キューバ)
遊撃:トレイ・ターナー(アメリカ)
外野:ランディ・アロザレーナ(メキシコ)
外野:マイク・トラウト(アメリカ)
外野:吉田正尚(日本)
指名:大谷翔平(日本)

大谷翔平(エンゼルス)は全7試合に3番打者として先発出場し、23打数10安打の打率.435、1本塁打、8打点。投手としても中国戦、イタリア戦に先発し、決勝のアメリカ戦では9回に登板して最後の打者となったエンゼルス同僚のトラウトを空振り三振に斬って取った。計3試合で9.2イニングを投げ、2勝1セーブ、防御率1.86をマークしてMVPに選出された。

大谷は投手と指名打者でベストナインにも選出。また、吉田正尚(レッドソックス)は打率.409、2本塁打、13打点の活躍で外野のベストナインに選ばれた。WBC大会記録だった12打点を更新する勝負強さを発揮し、世界一に貢献した。

【関連記事】
歴代ワールドベースボールクラシック日本代表メンバーと試合結果
ワールド・ベースボール・クラシックの歴史と開催経緯、歴代優勝国
野球日本代表「侍ジャパン」歴代監督と成績、井端弘和新監督が就任