WHIPとは1投球回あたり何人の走者を出したかを示す指標
野球のデータを統計学から客観的に分析するセイバーメトリクス。これまで日本のプロ野球で投手の実力を示す指標として用いられてきたのは、勝利数・防御率・勝率などがメインだった。しかし、『マネー・ボール(著マイケル・ルイス)』が日本で文庫化されると一般に広がりはじめ、少しずつではあるがセイバーメトリクス的な考え方が取り入れられるようになってきた。
メジャーリーグでは、選手の能力を示す上で有効な指標として広く活用されている。今回は1投球回あたり何人の走者を出したかを示すWHIPを紹介する。
計算式は「(与四球+被安打)÷投球回」。防御率は自責点が少ないほど良くなるが、投球内容までは判別できない。満塁のピンチを切り抜けても、三者凡退で0点に抑えても同じだからだ。
WHIPは走者を出さないほど良くなるため、投手の「安定感」を測る上で有効な指標。勝利数や防御率だけでは表面化しない部分をあぶり出すことができる。ただ、四球も本塁打も同列に扱われるため不十分との指摘もある。
【WHIP】
計算式:(与四球+被安打)÷投球回
意味:Walks plus Hits per Inning Pitchedの略で、1投球回あたり何人の走者を出したかを示す指標。1.32前後が平均的で、数値が低いほど評価は高まり、1.00以下は非常に優秀とされる。
スパイア [SPAIA] ちゃんねる
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