wOBAとは1打席あたりどれだけチームの得点増加に貢献したかを示す指標
野球のデータを統計学から客観的に分析するセイバーメトリクス。これまで日本のプロ野球で打者の実力を示す指標として用いられてきたのは、打率・本塁打・打点・盗塁などがメインだった。しかし、『マネー・ボール(著マイケル・ルイス)』が日本で文庫化されると一般に広がりはじめ、少しずつではあるがセイバーメトリクス的な考え方が取り入れられるようになってきた。
メジャーリーグでは、選手の能力を示す上で有効な指標として広く活用されている。今回は1打席あたりにどれだけチームの得点増加に貢献したかを示すwOBAを紹介する。
計算式は「{0.7×(四死球-敬遠)+0.9×(単打+失策出塁)+1.3×(二塁打+三塁打)+2.0×本塁打}÷(打席-敬遠-犠打)」と非常に複雑。四死球や単打、二塁打、三塁打、本塁打それぞれに統計的な研究から妥当と思われる得点期待値から算出した係数を用いて算出される。
出塁率と長打率を足しただけのOPSはスラッガーの方が高くなる傾向にあるが、wOBAは出塁、安打の種別を細分化しているため得点への貢献度をより的確に示す。
【wOBA】
計算式:{0.7×(四死球-敬遠)+0.9×(単打+失策出塁)+1.3×(二塁打+三塁打)+2.0×本塁打}÷(打席-敬遠-犠打)
意味:1打席あたりにどれだけチームの得点増加に貢献したかを示す指標。Weighted On Base Averageの略で、平均で.330前後とされる。
スパイア [SPAIA] ちゃんねる
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