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【動画あり】セイバーメトリクスの指標IsoDとは?2019年プロ野球1位は楽天ブラッシュ

2019 12/20 20:22SPAIA編集部
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セイバーメトリクスの指標IsoDとは

10数年前のプロ野球で打者の指標として用いられていたのは、打率・本塁打・打点・盗塁などが主で、最高出塁率とタイトルに制定されている出塁率も、それほど注目されていなかった。しかし、『マネー・ボール(著マイケル・ルイス)』が日本で文庫化されると一般に出塁率が広がりはじめ、少しずつではあるがセイバーメトリクス的な考え方が取り入れられるようになってきた。

現在、OPS(出塁率+長打率)やWHIP(1イニングに何人の走者を出すかを表す指標)などはテレビや新聞などでも使用されている。そのなかでIsoDと呼ばれる指標がある。Isolated Discipline(単離された自制心)の略であるIsoDを単純に説明すると、「四死球によってどの程度の出塁をしたのか」を表す指標である。おおまかではあるが、選球眼を示していると言えるだろう。

「出塁率-打率」という極めて簡単な計算式で求めることができる。ただし、要素に死球を含んでいることから極端に死球が多い選手も高くなってしまう。IsoDの他にも選球眼を測るために「四球/打数」で求めることのできる「BB%」という指標が用いられることもある。

【IsoD】
計算式:出塁率-打率
意味:四死球によっての出塁する程度を表す指標。主に選球眼の良さを測ることができる。一般的に.100以上で優秀とされ.800で合格点と言われている。

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【セイバーメトリクス】IsoD とは?選球眼の鬼神は山田哲人かブラッシュか?それとも

2019年のパ・リーグ1位はブラッシュ、セ・リーグ1位は山田哲人

2019年のプロ野球のIsoD 1位はブラッシュの.136。セ・リーグ、パ・リーグ別で見ると以下のようになる。

【パ・リーグ】
1位:ブラッシュ(楽天).136
2位:近藤健介(日本ハム).120
3位:山川穂高(西武).116
4位:井上晴哉(ロッテ).110
5位:浅村栄斗(楽天).109

【セ・リーグ】
1位:山田哲人(ヤクルト).130
2位:鈴木誠也(広島).118
3位:筒香嘉智(DeNA).116
4位:會澤翼(広島).111
5位:中村悠平(ヤクルト).104

※ランキングは規定打席到達打者のみ

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