セイバーメトリクスの指標IsoDとは
10数年前のプロ野球で打者の指標として用いられていたのは、打率・本塁打・打点・盗塁などが主で、最高出塁率とタイトルに制定されている出塁率も、それほど注目されていなかった。しかし、『マネー・ボール(著マイケル・ルイス)』が日本で文庫化されると一般に出塁率が広がりはじめ、少しずつではあるがセイバーメトリクス的な考え方が取り入れられるようになってきた。
現在、OPS(出塁率+長打率)やWHIP(1イニングに何人の走者を出すかを表す指標)などはテレビや新聞などでも使用されている。そのなかでIsoDと呼ばれる指標がある。Isolated Discipline(単離された自制心)の略であるIsoDを単純に説明すると、「四死球によってどの程度の出塁をしたのか」を表す指標である。おおまかではあるが、選球眼を示していると言えるだろう。
「出塁率-打率」という極めて簡単な計算式で求めることができる。ただし、要素に死球を含んでいることから極端に死球が多い選手も高くなってしまう。IsoDの他にも選球眼を測るために「四球/打数」で求めることのできる「BB%」という指標が用いられることもある。
【IsoD】
計算式:出塁率-打率
意味:四死球によっての出塁する程度を表す指標。主に選球眼の良さを測ることができる。一般的に.100以上で優秀とされ.800で合格点と言われている。
【セイバーメトリクス】IsoD とは?選球眼の鬼神は山田哲人かブラッシュか?それとも