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楽天移籍の涌井秀章、今季3勝でも2桁勝利を期待できる理由

2019 12/21 11:00小中翔太
楽天に移籍する涌井秀章ⒸYoshihiro KOIKE
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ⒸYoshihiro KOIKE

理想的な先発投手も今季は不本意な成績に

今オフ、積極的な補強を続けるロッテと楽天との間で驚きの金銭トレードがまとまった。ロッテが今季18試合に先発したローテーション投手の一角、涌井秀章を放出。獲得したのはFAで美馬が流出した楽天だ。

涌井は横浜高校時代に世代を代表する好投手として活躍。ダルビッシュ(カブス)らと共に甲子園を沸かせた。西武からドラフト1位指名を受けると、ルーキーイヤーにプロ初勝利を挙げる。ローテーション投手としての地位を築いた2年目からは5年連続2桁勝利。2007年には最多勝、2009年には最多勝に輝いた上、沢村賞も受賞した。

勝てる投手であることはもちろん長いイニングを投げられることも大きな特徴で、2013年オフにFAでロッテへ移籍した後も昨季まで5年続けて150イニング以上を投げていた。

しかし今季は3勝7敗、防御率4.50。1イニングに何人の走者を出したかを示すWHIPは1.42で被本塁打率は1.21とこれらは全てルーキーイヤーを除けばワーストの数字、悔しいシーズンとなってしまった。

ただこれらの数字は来季、仮に今季と投球そのものが全く変わらなかったとしても改善される可能性がある。

守備と球場の恩恵が受けられる

DER(Defensive Efficiency Patio)はチーム全体の守備効率を表したもので、インフィールドに飛んだ打球をアウトにした割合を示す。もちろん数値が高いほど優秀だ。今季の楽天のDERはリーグトップの70.45。ロッテの68.24よりも高い。グラウンド面積が異なるため単純比較は出来ないが被安打数を抑えられるかもしれない。

また、本塁打の出やすさを示したパークファクターはZOZOマリンスタジアムが1.07で楽天生命パーク宮城が0.922。数字が大きいほど本塁打の出やすい球場であるから、涌井は球場の恩恵を受ける機会が増えることになる。

涌井にとって今季の成績は満足できるものではなかったはずだが与四球率は減っている。1つ四球を与える間にいくつ三振を奪ったかを示すK/BBは3.22、実は今季がキャリアハイだった。

涌井秀章の年度別成績

楽天には西武時代のチームメイトも多数在籍しており、環境的にも溶け込みやすいはず。被安打、被本塁打は減少し安定感は増す、ということになれば自身8度目の2桁勝利に期待がかかる。

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