安定感が増し、ブルペンを支えた
2年連続でリーグ優勝を果たした西武。クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージの相手は、昨季同様ソフトバンクに決定した。
第1戦を4-10と大差で落とした昨年は、第2戦こそ13-5で大勝したものの、以降はソフトバンク打線に投手陣が打ち込まれて3連敗。最後に本拠地・メットライフドームのファンに挨拶する辻発彦監督は、人目をはばからず悔し涙を流した。
あれから1年。因縁の相手にリベンジを果たす機会がやってきた。今季も圧倒的な打撃力で打ち勝ってきた西武だが、短期決戦では何人かの打者が封じ込められると、打線が最後までつながらず戦いが終わってしまうケースも十分に考えられる。当然、自慢の打線には期待したいところだが、やはり鍵となるのは投手力。いかに無駄な失点を防いでいけるかだ。
そこで注目したいのが移籍2年目、今季は4勝1敗19ホールドポイント、防御率2.58という堂々たる数字を残し、増田達至、平井克典らとともにブルペンを支えた小川龍也だ。昨年7月にトレード加入すると15試合に登板し、防御率1.59を記録した安定感は今季も持続。一時期は2軍に落ちるも、1軍復帰後は安定感抜群の投球でシーズン終盤の快進撃を支え、特に9月は11試合に登板し、無失点とチームの勝利に大きく貢献した。
SNS上には、「去年の逃げ切り優勝も今年の逆転優勝も小川がいなかったら無かったかもしれない」「ブルペンの一角として仕事を全うできる選手が今の西武にとってどれだけ貴重なことか」「今年も要所をしっかりと抑えてくれた。これからも勝利の方程式の一角として頑張ってほしい」「去年よりも圧倒的に安定感が増した」といったファンからの称賛の声が多数寄せられている。元々リリーフ陣に不安をかかえる西武にとって、小川が実に重要な存在であることを多くのファンは知っている。