史上初の「40-40」なるか
8月29日のDeNA対ヤクルト戦(横浜)で2盗塁を決め、その後も1盗塁を追加し、今シーズン32盗塁となったヤクルトの山田哲人。これにより、自身4度目となる30本塁打、30盗塁を達成。また、盗塁成功率100%も継続、さらにはシーズン31連続盗塁成功のNPB記録も更新し、乗りに乗っている。
山田の他にも、NPBでは秋山幸二(元・ダイエー他)が過去3度の30本塁打、30盗塁を達成している。つまり、秋山をかわした山田は単独トップに立ったことになる。
そこで気になるのはトリプルスリー。現時点で打率.274(456打数125安打)と打率3割に届いておらず、少し難しいと言える。しかし、NPBでは例を見ない通称「40-40(40本塁打、40盗塁)」実現の可能性は、十分に残っている。残り約1ヶ月でどれほどの数字を積み上げることができるのか、多くが注目している。
過去、NPBで最も「40-40」に近づいたのは、先ほど名が挙がった秋山だ。西武在籍時の1987年に43本塁打、38盗塁、3年後の1990年には35本塁打、51盗塁とあとわずかのところまで迫っていた。1987年と1990年はいずれも130試合制だったため、現在のように143試合制だったなら達成していたかもしれない。
MLBではアクーニャが5人目の達成者となるか?
NPBでは未達成の「40-40」だが、MLBでは過去に4度、4選手が到達している。1988年にホセ・カンセコ(42本塁打/40盗塁)、1996年にバリー・ボンズ(42本塁打/40盗塁)、1998年にアレックス・ロドリゲス(42本塁打/46盗塁)、そして2006年に達成したアルフォンソ・ソリアーノ(46本塁打/41盗塁)は、広島でプレー後MLBへ移籍した選手としても知られている。
いずれの選手も偶然でない。その証拠にカンセコ(462本塁打/200盗塁)、ボンズ(762本塁打/514盗塁)、ロドリゲス(696本塁打/329盗塁)、ソリアーノ(412本塁打/289盗塁)と、全員が通算400本塁打、200盗塁をクリアしている。
長い歴史を持つMLBでも、たった4人しか達成できていない「40-40」。ところが、今シーズンは13年ぶりに5人目の達成者が現れるかもしれない。それは、昨年の日米野球にも来日したロナルド・アクーニャ・ジュニア(ブレーブス)である。現在137試合で36本塁打、33盗塁を記録。MLBは162試合制を採用しているため残りの試合数を考えれば、十分到達可能な数字だ。
現在ブレーブスはナショナル・リーグ東地区で首位に立っているが、2位のナショナルズとは5.5ゲーム差。激しい優勝争いを繰り広げられていないことも、追い風となりそうだ。今シーズンは日米両リーグで同時に、「40-40」という偉業が達成される初めての年となるかもしれない。
※数字は2019年9月1日時点