巨人が広島に3差をつけ抜け出し体制
巨人が依然として首位をキープしている。2位の広島とのゲーム差は1から3へと広がり、抜け出しそうな気配が漂ってきた。3位には阪神とDeNAが並んでいるが貯金はなく借金生活となっており、現時点では巨人と広島の2球団しか貯金がない状況だ。
中日が3位までのゲーム差を2.5に縮め、借金も8から6へと2つ減らしている。トレードによる補強も行い、前半戦最後にどこまで追い上げることができるだろうか。

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最下位のヤクルトは苦しい。セ・パ交流戦明けの2連戦も連敗し、借金は18にまで膨れ上がっている。5位の中日までも6ゲーム差となっており、3位までは8.5ゲーム差。クライマックスシリーズへ向けてはこれ以上離されたくないところだ。
巨人がトレードで中継ぎ補強
前週に新外国人選手としてルビー・デラロサを獲得した巨人が、今度はトレードで中継ぎを補強した。吉川光夫と宇佐見慎吾を交換相手とし、藤岡貴裕と鍵谷陽平を日本ハムから獲得したのである。右の鍵谷、左の藤岡と左右の中継ぎ候補を獲得し、苦しい台所事情を改善するのが狙いだ。
現在の中継ぎ陣を見ると、守護神の中川皓太は安定しているものの、ライアン・クックとスコット・マシソンは登録抹消中。マシソンこそ7月2日から始まる前半戦最後の9連戦中で復帰予定だが、クックは未定となっている。その他も安定している存在はおらず、やりくりがうまくいっているとは言い難い。
ふたりの加入で安定した試合運びができるようになれば、後半戦で一気に抜け出すことも考えられそうだ。
中日もトレードで松葉貴大と武田健吾を獲得
6月30日の夜、中日がオリックスとのトレードを発表した。松井佑介と松井雅人を交換要員とし、松葉貴大と武田健吾を獲得したのである。また同時にスティーブン・モヤも同じくオリックスへ金銭トレードで移籍することとなった。
松葉は日本代表経験もある先発左腕。今シーズンは0勝4敗、防御率5.56と苦しんでいるが、2014年には8勝1敗の好成績を残しており通算27勝をマーク。中日でも先発左腕としての期待がかかる。武田は右投げ右打ちの外野手で25歳とまだ若い。2017年には97試合で打率.295の成績を残しており、潜在能力はありそうだ。外野のレギュラー争いに割って入りたい。
中日は現在5位ではあるが借金は6。3位まで2.5ゲーム差となっており、Aクラスは射程圏内でもある。移籍組の奮起で上位を目指す。
セ・パ交流戦で最下位に終わった広島が苦しんでいる。リーグ戦再開後の3連戦も1分2敗と勝ち星がない。前半戦最後の9連戦で立て直すことができるか。
阪神は交流戦最終戦から合わせると3連敗。ついに貯金が底をつき、借金生活に突入。DeNAにもゲーム差なしで並ばれた。しかし、セットアッパーのピアース・ジョンソンが一軍に復帰し、試合終盤の安定感が増したことは間違いない。試合序盤でいかにリードできるかが今後の勝敗の鍵を握るだろう。
DeNAはゲーム差なしの3位に浮上した。筒香嘉智、ネフタリ・ソト、ホセ・ロペスといった主軸が揃って本塁打を放っており打線が好調。6月30日の広島戦では9回2死から追いつき引き分けに持ち込んだ。借金完済まであと1つ。前半戦で貯金生活に入ることができるか。
ヤクルトは6月30日の巨人戦で、山田哲人が史上300人目となるNPB通算1000本安打を達成した。これは球団最年少記録でもあった。チームは最下位と低迷しているが、個人記録を励みになんとか巻き返したいところだ。
※数字は2019年6月30日終了時点