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目標は「日本一になってファンとビールかけ」 阪神・矢野燿大監督がチャリティーイベント

2018 12/16 08:00SPAIA編集部
矢野燿大,チャリティーファンミーティングⒸSPAIA
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「やらされる練習よりも、やる練習」選手の自主性を尊重

阪神タイガースの矢野燿大監督は12月15日、兵庫県神戸の生田神社会館で「矢野燿大チャリティーファンミーティング2018 Supported by SPAIA」に出演し、参加した180人のファンが矢野監督の語る来季への意気込みやチームへの思いに熱心に耳を傾けた。

トークショーの中で矢野監督は2019年の阪神タイガースのスローガン「ぶち破れ! オレがヤル 」について、「チーム内で共有するのもいいが大きな枠にしたかった。チームに関わる全員が全員それぞれのポジションで、『オレたちがやるんだ』と、そんな気持ちで戦いたいと思った。球団関係者だけでなく、ファンの人たちにも『オレの応援で勝たせる』と思ってもらい一緒に勝利を目指せたら」と思いを語った。

司会者からの「一軍監督就任おめでとうございます」の一言には、「うれしくない。大変やぞ!」と返し会場の笑いを誘い、来シーズンの目標「日本一になってパレード。選手、報道陣とだけでなく、ファンと一緒にビールかけをやりたい。オレがサーバーを担いでみんなにビールをかけたい」にはファンの間から拍手が起きた。

また、度々自主性について触れ、「やらされる練習よりも、やる練習。楽しむことが大切」と話し、積極的に自分で選択することが個人事業主でもあるプロ選手には重要であることを説明。選手の指導育成には選手の自主性を大きく尊重する方針であることを明かした。

イベントではトークショーのほかに、サイン会やツーショット写真撮影が行われ、ファンは間近で見る矢野監督に興奮を隠しきれない様子だった。矢野監督の私物やサインボールなどのグッズが当たる抽選会では、その場で私物にサインが書き込まれ、当選番号が発表される度に会場は拍手に包まれた。

チケットの売り上げは39矢野基金へ

チャリティーファンミーティングは、筋ジストロフィー患者への支援を目的に立ち上げられた「39矢野基金」の一環として行われ、チケットの売り上げの一部が支援金となる。イベント中に矢野監督から大阪府社会福祉協議会へ、筋ジストロフィー患者用の電動車いす一台分が贈呈された。

「39矢野基金」ではチャリティーイベントのほかに、売り上げの一部が支援金となる飲料水の自動販売機の設置や、児童養護施設や野球大会への支援も行っている。全額が寄付される矢野監督のLINEスタンプも販売しており、近日第三弾の配信が行われることが発表された。

イベント後、矢野監督は「ファンミーティングは監督になって初めてだけど、ずっとやってるので顔を知ってる人もいるし、気楽に来れる。監督になっても気持ちは変わらないが、周りが変わる。期待を感じます 」と話し、チームについては
「みんな可能性を持ってるので期待している。どういうチームにしていけるか、シーズンに入ると足りない部分も見えてくるだろうけど、可能性を信じている」と 来シーズンへの意気込みを語った。