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鈴木誠也が前田智徳の背番号「1」を継承 他球団の準永久欠番事情は?

2018 11/26 11:00青木スラッガー
野球ボール,ⒸYoshihiro KOIKE

ⒸYoshihiro KOIKE

鈴木誠也が前田智徳の準永久欠番「1」を継承

広島の主砲・鈴木誠也が、背番号を現在の「51」から「1」へ変更する。前田智徳氏が2013年の引退以来6年間、誰もつけていなかった背番号である。前田氏のプロ入り時の背番号が「51」で、同じ外野手ということもあり、以前から期待されていたレジェンド番号の継承。レギュラーとして3年間活躍を続け、ようやくそれが実現されることとなった。

今回の前田氏と鈴木の例のように、引退した名選手の背番号を一時的に欠番とする処置を“準永久欠番”と呼ぶ。二度と背番号を使用しない“永久欠番”という処置もあるが、ふさわしい選手に背番号を“継承”させていくのも、レジェンドの功績をたたえるひとつの形なのだ。

準永久欠番の期間を経て現在使用されている背番号は、広島「9」(緒方孝市→丸佳浩)、ソフトバンク「9」(小久保裕紀→柳田悠岐)、ヤクルト「1」(若松勉、池山隆寛、岩村明憲、青木宣親→山田哲人)など。では、まだレジェンドの引退から後継者が現れていない準永久欠番にはどんなものがあるだろう。

ヤクルト「27」「6」など他球団の準永久欠番

名球会入りした野手2人の番号が、空きとなっているヤクルト。2007年に引退した古田敦也氏の「27」と2013年に引退した宮本慎也氏の「6」だ。その同時代であり、横浜(DeNA)のエースとして長年活躍した三浦大輔氏の「18」も2016年の引退以降誰もつけていない。

オリックスではイチローの「51」が2001年のマリナーズ移籍以来、空きになっている。しかし、この番号はイチローの功績があまりにも大きすぎるため、継承は考え難い。イチローが現役引退となったとき、マリナーズの「51」と一緒に永久欠番となるのではないだろうか。

今シーズンにユニフォームを脱いだ選手や監督の背番号で、来年から準永久欠番となることが予想される番号もある。新井貴浩が背負っていた広島の「25」は、まだ後継者が発表されていない。選手時代から背負っていた阪神・金本知憲前監督の「6」、巨人・高橋由伸前監督の「24」も同様だ。

“継承”が期待される選手は……

ヤクルトの「27」と「6」は正捕手、正遊撃手として、押しも押されるチームの顔でなくてはならない。現在、捕手一番手は11年目の中村悠平だ。リーグ優勝した2015年、初の100試合以上となる136試合に出場してから正捕手の座を確立し、ここ数年で存在感を増してきた。

今シーズン、遊撃手のレギュラー格に成長した入団5年目の西浦直亨。そして3年目の廣岡大志などもライバルとなる。彼らのさらなる活躍で「27」と「6」が両方埋まる時、ヤクルトはチームとして大きく成長していることだろう。

広島の「25」は、もともと新井が阪神へFA移籍した後、2012年のドラフト1位の高橋大樹が背負っていた。しかし新井の復帰2年目で、高橋は背番号「50」へ変更となったのだ。その経緯が少し気の毒だっただけに、これから結果を残してプロ入り時の背番号を取り戻してほしいところだ。6年目となる今シーズンは、プロ初安打を放ち一軍定着へ前進している。

DeNAの「18」は、来シーズンから投手コーチで入閣する三浦氏が再び背負うことになった。左腕が先発投手の中心で、チーム事情としても右エースの登場は待望されているDeNA。高卒2年目の今シーズンに6勝をマークした京山将弥といった有望株や、エース目前で伸び悩みの時期に入っている井納翔一といった右腕がいるが、三浦氏本人に後継者の育成を期待したいところだ。

現時点で候補といえる選手が見あたらない、阪神の「6」と巨人の「24」。阪神は髙山俊、江越大賀、伊藤隼太、中谷将大、巨人は立岡宗一郎、石川慎吾、重信慎之介といった若手外野手がいるが、まずはレギュラー奪取が目標となる。

ダルビッシュ有から大谷翔平と受け継がれた日本ハムの「11」も新入団選手への継承はなく、来年も空き番号となりそうだ。

昨オフは大谷のポスティング移籍が遅くなり、時期的にも清宮幸太郎ら新入団選手への継承が不可能だったという事情があった。今年の新入団選手にはドラフト1位に吉田輝星がいるが、吉田にはエースナンバーの「18」が与えられた。「平成最後の怪物」と呼ばれる吉田でも継承は無理だったとなると、球団は2人の背番号をかなり重くみているようだ。

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