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横浜・東海大相模だけじゃない!神奈川出身のプロ野球選手たち

2018 4/26 18:38mono
黒木優太
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ⒸSPAIA

2強に次ぐ桐蔭学園高、秋山翔吾を輩出した横浜創学館高

プロ野球界に松坂大輔(中日)をはじめ、多くの選手を送り込んでいる横浜高校。その横浜高と県内ではライバルに当たる東海大相模高も菅野智之(巨人)、田中広輔(広島)と日本代表選手を輩出している。しかし、神奈川県はこの2校だけではない。その他にも多くの高校から有力選手がプロ入りしている。

現在巨人の監督として奮闘している高橋由伸は、1997年に逆指名で慶応大学から巨人へと入団している。六大学歴代最多記録となる23本塁打を放つなど、慶応大学のイメージが強いが、高校時代から名の知れた選手でもあった。その高橋は神奈川県の桐蔭学園高校出身となっており、1991年・1992年と2度夏の甲子園にも出場している。当時の桐蔭学園高は2学年上には西武で活躍した高木大成、1学年上にはヤクルト・オリックスでプレーした副島孔太と後のプロ野球選手が在籍していた強豪でもあった。

高橋以降も阪神などで活躍した平野恵一、西武、ロッテでプレーし日本代表にも選ばれたGG・佐藤(佐藤隆彦)らが卒業。また、現役選手では鈴木大地(ロッテ)、茂木栄五郎(楽天)らがレギュラーとしてチームを引っ張っている。また、昨年のドラフト1位で西武へと入団した齊藤大将(西武)も同校から明治大学を経てのプロ入りだ。横浜高、東海大相模高に続く有力選手を輩出している高校と言えるだろう。

シーズン最多安打記録保持者で昨シーズンのパ・リーグ首位打者となった秋山翔吾(西武)。2010年ドラフトで八戸大からドラフト3位でプロ入りをはたしているが、高校は神奈川県の横浜創学館高校だ。高校時代に甲子園出場はなく、全国的には無名だったが大学で花開いた選手の一人だ。また秋山以降では、同校からは2015年ドラフト4位で阪神から指名を受けた望月惇志もプロ入りしている。

ブレイク候補の宗佑磨は横浜隼人高出身!

その他にも神奈川には強豪校が多くある。慶応高もそのひとつだ。2016年ドラフト1位の加藤拓也(広島)も慶応高から慶応大へ進学し、六大学で実績を残しプロの門を叩いている。その他には山本泰寛(巨人)、白村明弘(日本ハム)も加藤と同じく慶応大へ進学してからプロ入りとなっている。昨年のドラフト候補でもあった正木智也(現・慶応大)もプロ志望届を提出せずに同大へと進学をした。今後、慶応高から直接プロ入りを果たす選手が現れるのか注目だ。

今春のキャンプで遊撃から中堅へとコンバートされた宗佑磨(オリックス)の出身は横浜隼人高だ。甲子園の出場経験はないものの、高い身体能力は早くから注目されており、2014年ドラフト2位でオリックスへ入団。4年目の今シーズン、ブレイクの期待がかかる。横浜隼人高は宗以外にも小宮山慎二(阪神)が現役でプレーしている。

オリックスでは橘学苑高から立正大を経てプロ入りした黒木優太もいる。同校からは黒木が初のプロ入り選手となった。

2017年のドラフトでは星槎国際湘南高、湘南高と2校からドラフト制以後初のプロ野球選手が誕生している。星槎国際湘南高は桐蔭学園高で高橋由伸らを指導した土屋恵三郎監督が指揮を執っており、同校就任後初のプロ野球選手として本田仁海(オリックス4位)を育て上げた。また、県内屈指の進学校として知られる湘南高は、東大からのプロ入りで注目を浴びた宮台康平(日本ハム)の出身校だ。ドラフト制以前では佐々木信也らがプロ入りを果たしている。

このように神奈川県からは横浜高、東海大相模高以外の高校からも多くのプロ野球選手が輩出されている。今年のドラフトでは何人の選手が誕生するだろうか。今から楽しみだ。