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心機一転し新たな役割を担う10年目の選手たち

2018 3/25 09:30mono
バッター
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2008年ドラフトは誰がいた?

2008年は、2005年から3年間にわたって開催されていた高校生ドラフト、大学生・社会人ドラフトが統合された年でもある。

そのドラフトでもっとも注目を集めたのは、東海大相模高の大田泰示(現・日本ハム)だ。巨人、ソフトバンクと2球団競合の末に巨人が交渉権を獲得。
松井秀喜氏の背番号『55』を託されるなど、大きな期待を背負っての入団だった。大田は巨人で大きな活躍ができなかったものの、昨シーズンから所属している日本ハムで、9年目にして初の規定打席到達を果たすなど、ブレイクを果たした。

浅村栄斗(西武3位)、西勇輝(オリックス3位)なども、すでに主力級としてチームを支えている。

三足のわらじで最下位脱出を目指す!

浅村、西らと同じく高卒でドラフト3位指名された中村悠平(ヤクルト)。2015年にリーグ優勝を果たした際、正捕手としてベストナイン・ゴールデングラブ賞を同時受賞するなど、すでに実績は残している。

中村は2017年シーズン終了後に、川端慎吾から受け継ぎ選手会長へ就任。
また、小川淳司新監督から任命され、主将にもなった。昨シーズン記録的な大敗を喫したチームを浮上させるには、やはり強力なリーダーが必要だ。
チームを優勝に導いた実績があり、10年目の27歳と若手・ベテランをまとめるにはいい年齢の中村が適任だろう。

正捕手・選手会長・主将と責任は重くなるが、重圧に潰れることなく役割をまっとうし、3年ぶりのリーグ優勝を目指す。

FAで心機一転! 優勝への使者になる!

昨シーズンオフにFA宣言をし、西武から巨人へと移籍した野上亮磨。昨シーズンは4年ぶり2度目となる2桁勝利、規定投球回到達を果たし、チームの2位躍進へ大きく貢献した。
しかし、今シーズンは巨人へと移籍したこともあり、再び『0』から立ち位置を作っていかねばならない。

また、菅野智之、田口麗斗とともに三本柱を形成し、昨シーズン14勝をマークしたマイコラス(現・カージナルス)の穴を埋めることを期待されるなど、初年度から求められるハードルは高い。

クライマックスシリーズ制度となって以降、はじめてBクラスになった巨人を救うことができるだろうか。優勝への使者となることに期待したい。

その他にも新天地で心機一転となった選手はいる!

第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表にも選出された大野奨太は、このオフにFAで日本ハムから中日へと移籍を果たしている。

日本ハムではチーム方針で捕手併用制が用いられていたこともあり、規定打席到達の経験はない。
しかし、これまでの9シーズン全ての年で70試合以上に出場するなど、安定感があることは間違いない。新天地となった中日は谷繁元信(元・監督)が現役を退いて以降、正捕手を固定できず下位に低迷。
10年目の今シーズン、新たなチームで空白となっている正捕手の座をつかみ取りたい。

2008年ドラフト2位で楽天に入団したものの結果を残せず、このオフに戦力外となった中川大志。11月に行われた12球団合同トライアウトには参加しなかったものの、右の代打候補としてDeNAが獲得。
春季キャンプでも一軍スタートを勝ち取り、ラミレス監督へのアピールを行った。戦力外となった男が新天地で復活することに期待したいところだ。

このようにプロ入り10年目という節目で心機一転となった選手は数多くいる。新たな気持ちでそれぞれの役割を果たし、優勝を目指してもらいたい。