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涌井・前田健太に続け!大ブレイクに期待がかかる高卒2年目の選手達

2018 3/23 11:37mono
前田健太
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高卒2年目にブレイクした投手はメジャーへ?

近年、高卒2年目に大ブレイクを果たし、球界を代表する選手にまで成長した投手は多い。大谷翔平(エンゼルス)、前田健太(ドジャース)、ダルビッシュ有(カブス)、涌井秀章(ロッテ)らがそうだ。

ダルビッシュは1年目中盤からローテーション入りしたが、ブレイクしたのは2桁勝利(12勝)をマークした2年目からだろう。また、大谷翔平も1年目から投打で試合に出場していたものの、田中・松坂といった過去の新人王には遠く及ばない成績だった。前田も1年目は登板がなく一軍初登板がプロ入り2年目、涌井も1年目は1勝6敗、防御率7.32とプロの壁に跳ね返された。

しかし、大谷は2年目に日本プロ野球史上初となる2桁本塁打(10本塁打)、2桁勝利(11勝)を達成。前田は2桁勝利こそ逃したものの9勝(2敗)と7つの貯金を作っている。涌井は規定投球回に到達し12勝(8敗)をマークし、エースへの道を歩み始めた。

涌井と同じ道を歩みたい藤平

今シーズン高卒2年目を迎える選手を見渡すと、投手に有望株が多い。そのなかで注目となるのが藤平尚真(楽天)だ。ドラフト時から大きな期待を背負い「高校ビッグ3」とも呼ばれた。昨シーズンは一軍で8試合に登板し、3勝4敗と負け越したものの、防御率は2.28と安定。奪三振も投球回数以上の44個(43.1回)と奪三振能力が高い。2年目以降のローテーション入りを大いに期待されている。

2年目の春季キャンプで一軍スタートを勝ち取った藤平は、オープン戦開幕戦に中継ぎとして登板。3回無失点と好スタートを切ると、2度目の登板でも5回2失点7奪三振と結果を残し、開幕ローテーション入りを引き寄せた。横浜高の先輩にあたる涌井は、2年目に2桁勝利を挙げて急成長を果たし、球界を代表する選手に成長した。藤平も同様の道を歩むことを期待したい。

期待の堀瑞輝。評価急上昇の才木浩人

稲葉ジャパンの一員として2度の国際試合に出場した堀瑞輝(日本ハム)もブレイクの期待がかかっている。ルーキーイヤーとなった昨シーズンは、中継ぎとして一軍で登板。0勝1敗、防御率3.38の成績を残し、今シーズンは先発として起用されることが濃厚だ。大谷がメジャーリーグへ移籍、有原航平が故障による離脱と、投手陣の再編が余儀なくされているが、その救世主としてチームを救いたい。一軍・代表戦ともに中継ぎとしての起用が続いているが、先発ローテーション入りが期待される。

ドラフト時は目玉としての扱いではなかったものの、評価を上げているのが才木浩人(阪神)だ。昨シーズンは一軍で2試合に登板し、2.2回を投げ無失点と好投。今春のキャンプで一軍スタートすると、オープン戦でも出番を勝ち取っている。

初登板となった3月6日のDeNA戦では、2番手として4回無失点、被安打1、奪三振4と金本知憲監督へ大きなアピールを行った。メッセンジャー、秋山拓巳、能見篤史に次ぐ先発4番手に名乗りを上げた。189センチの長身から繰り出されるストレートで、ローテーション入りを勝ち取りたい。

その他にも寺島成輝(ヤクルト)、高橋昂也(広島)と2年目の今シーズンに期待され、チャンスを与えられている選手は多い。ダルビッシュ、涌井、前田、大谷といった先人たちと同じように2年目の大ブレイクとなるだろうか。今シーズンの成績に注目したい。