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得点量と得点回数で振り返る2017年プロ野球(上)~ソフトバンク一強パ・リーグ編~

2017 12/22 16:14松本 健太郎
得点量と得点回数で振り返る2017年プロ野球(上)~ソフトバンク一強パ・リーグ編~
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パ・リーグを分析してみた(1試合あたり得失点回数)

というわけで、今度は1試合あたりの得点回数を計算してみました。その結果、λ=1.5~2のポアソン分布のような結果となりました。

得点回数の分布

得点回数の分布

どうやらソフトバンクは完封負けがかなり少ないようです。下位チームの3分の1以下という結果です。

基本的に得点回数は1回~3回に集中しているようですが、チームによってはバラつきが出ています。同じように平均得点回数を算出してみました。

1試合あたり平均得点回数

ソフトバンクより西武の方が、平均得点回数が多いという結果になりました。1試合につき6イニングも得点を入れた試合が6回もあったことも影響しているかもしれません。

ソフトバンクや西武は、どの打者からでも得点をあげられる打線だったと言えるでしょう。一方のロッテは得点をあげる打者が限定的だったと言えます。

続いて1試合あたりの失点回数を計算してみました。

失点回数の分布

失点回数の分布

西武がM字を描いた珍しい推移を描いています。これは、息詰まる投手戦と、サンドバック並みにボコボコ打たれた試合の極端に別れた傾向を示しているのではないでしょうか。

言い方を変えれば、西武は「打たれる回数」を減らせば、楽天との3位争いではなく、ソフトバンクとの優勝争いができた可能性があります。

平均失点回数も産出してみました。

1試合あたり平均失点回数

思っていた通り、オリックスは平均失点回数が高かったですね。

平均得失点回数×平均得失点量から分かるチームの特徴

平均得失点回数と平均得失点量の散布図をそれぞれ描くと、以下のようになります。

1試合あたり平均失点回数

チームの打力を「打線が繋がる(≒得点量)」「どこからでも得点をあげる(≒得点回数)」だと定義すると、この2つの変数は比例する関係にあると思われます。

そんな中、西武がいかに突出しているかが分かります。

失点量(横)×失点回数(縦)

一方、チームの投手力を「打者を抑える力が無い(≒失点量)」「先発・中継ぎ・抑えの駒が揃っていない(≒失点回数)」だと定義すると、この2つの変数は打力のように比例する関係にあるとは言えなさそうです。

少なくともオリックス・楽天は、継投策が上手いのか、投手コーチの手腕なのか、何かがあると言えそうです。投手力、継投に焦点を絞って分析をすると面白いかもしれません。

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