ヒーロー奈良間が爆笑お立ち台
パ・リーグ2位の日本ハムが24日、エスコンフィールド北海道にソフトバンクを迎えた首位攻防第3戦で延長10回、1-0のサヨナラ勝ち。3連戦3連勝で一気に0.5差まで接近した。
両チーム無得点で迎えた延長10回だった。田宮裕涼の内野安打、清宮幸太郎の安打などでつかんだ1死満塁のチャンス。郡司裕也に代わってサードに入っていた奈良間大己がこの試合初めての打席に立ち、杉山一樹のストレートを弾き返す。白球が中前に抜けると、3万5874人で埋まったエスコンフィールドは地鳴りのような大歓声に包まれた。
劇的なサヨナラ勝ちで3連勝。これで69勝43敗2分けの貯金26とし、一時は4差まで離されたソフトバンクを再び追いつめた。
お立ち台に立った奈良間は「久しぶりにマイク持ちましたね~。多分、エスコンにいる8割の人が“郡司さんでいいじゃん”と思ったでしょう」と笑わせた。打った時の気持ちを聞かれると「バカ嬉しかったですね」と“奈良間節”を炸裂させ、「戦いはここからです。選手とファンの皆さんで一丸となってた戦いましょう!」とスタンドに向けて絶叫した。
伊藤大海は9回0封「緊張で倒れそうだった」
打のヒーローが奈良間なら、投のヒーローは間違いなく伊藤大海だろう。先発して9回129球を投げて11三振を奪い、無失点に抑える力投。8回無失点だったソフトバンク先発のモイネロと見応え十分の投げ合いだった。
お立ち台では「緊張で倒れそうだったけど、一人で投げ抜くつもりだったので、9回投げられてよかったし、最後は大己が決めてくれたので良い1日になりました」と安堵の表情。「今日の試合の大事さは感じてたので初回から全力でいくことしか考えていなかった。100球を超えたくらいからほとんど感覚がなかったけど、声援が力になってボールに乗ってくれました」とファンへの感謝を口にした。
シーズン前半は首位を快走してきた日本ハムだが、猛追してきたソフトバンクに8月から首位を明け渡した。3位オリックスは優勝争いから脱落し、ソフトバンクが優勝へ突っ走るかと思われたが、ここに来て痛快な“鷹狩り”に成功。残り試合は宿敵ソフトバンクと息を呑むようなデッドヒートを見せてくれそうだ。
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