打率.467、wRAA4.4のフランコ
プロ野球パ・リーグはソフトバンクが貯金28に増やして首位キープ。2位・日本ハムが3ゲーム差で追いかけている。3位オリックスは日本ハムに9ゲームをつけられており、事実上、ペナントの行方はソフトバンクと日本ハムのマッチレースになったと言えるだろう。
SPAIAでは8月13日から17日までのwRAAを集計。本塁打数や安打数も含めて打撃面で貢献度の高い選手を「週間MVP」として球団別に紹介する。
wRAAとは、リーグの平均的な打者が同じ打席数の場合と比べてどれだけチームの得点を増やしたかを示す指標。平均的な打者なら0となり、貢献度が高いほど数値は大きく、低ければマイナスになる。wRAAが10なら、その打者が打席に立つことで、平均的な打者より10点増えたと評価できる。

パ・リーグトップのwRAA4.4をマークしたのは楽天マイケル・フランコ。16日の日本ハム戦で5号、6号を連発するなど15打数7安打の打率.467、2本塁打、5打点、4四球をマークした。月間打率.379だった7月に続いて、8月も打率.348と好調をキープしている。
ドミニカから来日して3年目。チームも借金2で3位オリックスまで3ゲーム差と射程圏内だ。逆転CS進出に向けて助っ人のバットに期待がかかる。
ロッテ・ソト、ソフトバンク川瀬晃も上昇
期間中4勝1敗だった日本ハムでは、田宮裕涼がチームトップのwRAA4.2。14日のロッテ戦で5号2ランを含む2安打、16日の楽天戦で4安打など13打数8安打の打率.615と大暴れだった。逆転優勝へ攻守で頼りになりそうだ。
最下位に低迷するロッテでは、ネフタリ・ソトが8打数3安打3四球でwRAA2.5だった。14日の日本ハム戦で10号ソロを放ち、DeNA時代を含めて8年連続2桁本塁打。NPB通算192本を放っており、節目の200発も見えてきた。
首位ソフトバンクでは、川瀬晃が14日の西武戦で2号2ランを含む3安打を放つなど8打数4安打。大分商から入団10年目の27歳がwRAA2.3でチームトップだった。
オリックス若月健矢は攻守で貢献、西武は源田壮亮がトップも打線に元気なく…
2勝3敗だったオリックスでは、若月健矢が攻守で奮闘している。13日の楽天戦で3安打猛打賞、15日の西武戦で二塁打と三塁打を放つなど20打数8安打の打率4割。捕手として投手陣を引っ張りながら、打者としてもチームトップのwRAA2.2と貢献している。
2勝3敗だった5位・西武では、源田壮亮が11打数4安打でwRAA0.6。チームトップとはいえ、寂しい数字だった。チーム打率、チーム総得点ともリーグ最下位と元気がなく、チームを活気づけるような選手の出現が待たれる。
セ・リーグに比べると、ややバラけた展開となっているパ・リーグは、8月に入ってから全く順位が入れ替わっていない。このままペナントレースが進むのか、それとも波乱が待っているのか。最後まで目が離せない。
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