新助っ人は投手を2人、ドラフトでは即戦力野手を補強
2024年は71勝66敗6分けで2年連続Aクラスとなる3位に入ったロッテ。吉井理人監督が就任3年目を迎える2025年は、Aクラスはもちろん20年ぶりとなるペナント制覇への機運も高まっている。
このオフは佐々木朗希がポスティングシステムを利用してのメジャー挑戦を表明し、1月18日にはドジャースと契約することで合意したと自身のSNSで発表。また、昨年の先発ローテーションの一角を担ったC.C.メルセデス、カイケルの両助っ人も退団した。
先発陣の再編を迫られた中、ソフトバンクからFA宣言していた石川柊太の獲得に成功。さらに、新外国人として左腕のサモンズの入団も決まり、佐々木らが抜けた穴を着実に補強している。
新加入選手は以下の通り。
【FA】
石川柊太投手(33)ソフトバンク
【外国人】
タイロン・ゲレーロ投手(34)3Aソルトレイク
ブライアン・サモンズ投手(29)3Aトレド
【現役ドラフト】
石垣雅海内野手(26)中日
【他球団戦力外・自由契約】
中村亮太投手(26)ソフトバンク ※育成契約
【ドラフト】
1位:西川史礁外野手(21)青山学院大
2位:宮崎竜成内野手(24)ヤマハ
3位:一條力真投手(22)東洋大
4位:坂井遼投手(18)関東第一高
5位:廣池康志郎(22)東海大九州キャンパス
6位:立松由宇捕手(25)日本生命
育成1位:谷村剛内野手(18)和歌山東高
育成2位:茨木佑太投手(18)帝京長岡高
育成3位:長島幸佑投手(22)富士大
FA石川柊太は5球団による争奪戦を制しての獲得となった。2020年に最多勝と最高勝率の2冠に輝いた実績を持つ右腕は、昨季リリーフ5試合を含む15試合の登板ながら、7勝2敗、防御率2.56をマーク。昨季10勝を挙げた佐々木の穴を埋めるのは容易ではないが、戦力低下は最小限に留めたと言えるだろう。
また、新外国人のサモンズは昨季タイガースでメジャーデビューし、6試合に登板して1勝1敗、防御率3.62の成績。マイナーでは22試合に登板、102イニングを投げ、6勝7敗、防御率4.15だった。田中晴也ら成長著しい若手とともに先発ローテの一角として期待がかかる。
一方の野手陣では、昨秋のドラフトで青山学院大・西川史礁外野手とヤマハ・宮崎竜成内野手、日本生命・立松由宇と強打が持ち味の即戦力野手を3人指名。さらに現役ドラフトでは中日から石垣雅海内野手を獲得し、攻撃力の底上げを図った。
このオフも投打ともに抜かりなく戦力整備を進めたロッテ。若い選手も多く、シーズンを通じた成長にも大きく期待できる充実の陣容で、悲願のリーグ優勝へと突き進む。