助っ人は5人残留で新規獲得なし
2024年は26年ぶりの日本一に輝いたDeNA。レギュラーシーズンこそ3位に甘んじたが、クライマックスシリーズで阪神、巨人を連破して日本シリーズの切符を手にすると、パ・リーグ王者のソフトバンクにも2連敗からの4連勝で下剋上を成し遂げた。
チームを率いた三浦大輔監督は2025年シーズンも続投が決定。就任5年目を迎える今季は昨年達成できなかったリーグ優勝からの日本一という完全制覇を目指す大事なシーズンとなる。
ただ、このオフはトレードを1件成立させたのみで大きな動きはない。外国人選手に関しても、タイラー・オースティン内野手、アンドレ・ジャクソン投手、アンソニー・ケイ投手、ジョフレック・ディアス投手、ローワン・ウィック投手の残留を発表して以降、新たな補強もなく静かな冬を送っている。
新加入選手は以下の通り。
【トレード】
三森大貴内野手(25)ソフトバンク
【現役ドラフト】
浜地真澄投手(26)阪神
【他球団戦力外・自由契約】
岩田将貴投手(26)阪神
笠谷俊介投手(27)ソフトバンク ※育成契約
【ドラフト】
1位:竹田祐投手(25)三菱重工West
2位:篠木健太郎投手(22)法政大
3位:加藤響内野手(22)徳島インディゴソックス
4位:若松尚輝投手(24)高知ファイティングドッグス
5位:田内真翔内野手(17)おかやま山陽高
6位:坂口翔颯投手(22)國學院大
育成1位:小針大輝外野手(18)日大鶴ケ丘高
育成2位:吉岡暖投手(18)阿南光高
育成3位:金渕光希投手(18)八戸工大一高
このオフ唯一の補強らしい補強と言える交換トレードは、昨年末に発表された。2016年のドラ1左腕・濵口遥大を放出し、日本シリーズを戦ったソフトバンクから三森大貴内野手を獲得。二塁を本職とするユーティリティープレーヤーの加入により、内野の陣容はより一層厚くなった。
それ以外では投手を重点的に補強した。ドラフト会議では竹田祐、篠木健太郎と即戦力投手を上位指名し、現役ドラフトでは阪神から浜地真澄投手を獲得。さらに、阪神を戦力外となった岩田将貴投手、ソフトバンクから笠谷俊介投手を補強し、昨季リーグ5位のチーム防御率3.07に終わった投手陣の底上げを図った。
現時点で支配下登録は63人と、上限の「70」まで枠にはまだまだ余裕がある。新助っ人の獲得など国内外問わず、さらなる補強があるのか注目だ。