打線強化へさらなる助っ人野手補強に注目
2024年はリーグ3連覇からまさかの5位に転落したオリックス。4年間チームを率いた中嶋聡監督はシーズン通して下位に低迷した責任を取り、退任した。後任として投手コーチを務めていた岸田護氏が新指揮官に就任。新体制で2年ぶりの頂点を目指す。
このオフは広島から海外フリーエージェント(FA)権を行使していた九里亜蓮の獲得に成功。また、レアンドロ・セデーニョが抜けた後任のクリーンアップ候補として昨季3Aで22本塁打を放ったジョーダン・ディアスを補強するなど着々と戦力の整備を進めている。
新加入選手は以下の通り。
【FA】
九里亜蓮投手(33)広島
【外国人】
陳睦衡投手(18)※育成契約
ジョーダン・ディアス内野手(24)アスレチックス傘下3A
【現役ドラフト】
本田圭佑投手(31)西武
【他球団戦力外・自由契約】
遠藤成内野手(23)阪神※育成契約
【ドラフト】
1位:麦谷祐介外野手(22)富士大
2位:寺西成騎投手(22)日本体育大
3位:山口廉王投手(18)仙台育英高
4位:山中稜真捕手(24)三菱重工East
5位:東山玲士投手(24)ENEOS
6位:片山楽生投手(22)NTT東日本
育成1位:今坂幸暉内野手(18)大阪学院大高
育成2位:清水武蔵内野手(21)栃木ゴールデンブレーブス
育成3位:上原堆我投手(17)花咲徳栄高
育成4位:寺本聖一外野手(21)広島経済大
育成5位:田島光祐捕手(24)信濃グランセローズ
育成6位:乾健斗投手(18)霞ヶ浦高
九里は2021年に13勝を挙げて最多勝に輝くなど、昨季まで8年連続で100イニング以上を記録しているタフネス右腕。昨年は規定投球回に到達した投手が1人もいなかっただけに、安定感のある九里の加入は先発陣にとって大きな補強となった。
投手では、その他にも現役ドラフトで中継ぎとして実績のある本田圭佑を獲得し、新外国人として将来性の高さが魅力のU18台湾代表右腕の陳睦衡(チェン・ムーヘン)と育成契約を結んだ。
一方、昨季ともにリーグ5位となる71本塁打、402得点と苦戦を強いられた野手陣の補強は、ここまで新助っ人のディアスと阪神を戦力外となった遠藤成の2人を獲得したのみ。打線強化へさらなる外国人野手の補強があるのか注目だ。