出世番号の「13」を左腕エースから継承
オリックスからドラフト2位指名された日本体育大・寺西成騎投手(22)が、29日に大阪市内のホテルで行われた新人入団発表記者会見に出席した。背番号も発表され、今季まで宮城大弥投手がつけていた「13」に決まった。
今季まで左腕エースが背負った番号をルーキーが継承する。オリックスの「13」は2019年に最高勝率のタイトルを獲得した山岡泰輔も付けていた出世番号だけに、球団の期待の大きさがうかがえる。
最速152キロを誇る右腕は星稜高から日本体育大に進み、3年春のリーグ戦で5勝を挙げてMVPを獲得。大学日本代表にも選出された本格派右腕だ。伸びのあるストレートだけでなく、スライダー、フォーク、スプリットなど多彩な球種を操る。
背番号13の真新しいユニフォームに袖を通した寺西は「付けたい番号だった。第一線で活躍されている方々が付けていた番号をいただけてすごく光栄です。この番号に恥じないように長く活躍したい。ストレートにはこだわりを持っていますし、そのストレートを生かしてパ・リーグの強打者たちを抑えたい」と意気込みを語った。
目指すは「息の長い投手」
先発として最多勝、最優秀防御率のタイトル獲得を目標に掲げたドラ2右腕だが、大学時代はケガに苦しんだ。「体について敏感になり、すごく考えるようになりました。プロはケガしたら終わりだと思うので、ケガもすぐ治るように早めに止めるなど、もっともっと体に気をつけていきたい」と体のケアには人一倍気を遣う。
目指すは息の長い投手。岸田護監督に聞いてみたいことを問われ「岸田監督もチームの中心選手だったと思うので、どういう風にしたら長く活躍できるか聞いてみたい」と第一線で長く活躍する秘けつに興味津々。
また、「(自分には)野球しかない。覚悟を持ってプロに入ってきたので長くやりたい。40歳までできればいいですけど、引退した後も野球に携わっていきたい」と野球へ人生を捧げる決意も口にした。オリックスには今季40歳を迎え、来季も現役を続ける平野佳寿がおり「学べるものは全部学びたい。自分のためと思って聞いていきたい」とどん欲な姿勢も示した。
会見では「素晴らしい番号をいただいたので、1年目から活躍できるように頑張ります」と即戦力としての活躍も誓った22歳。同僚となる大先輩を手本に、太く長いプロ野球人生を目指す。
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