近10年の1位指名は投手が9割
今年は10月24日に開催されるプロ野球ドラフト会議。本番前日となり、各球団の編成担当は当日に向けて候補選手の最終確認、絞り込みに追われていることだろう。
本記事ではそのドラフトに向けてSPAIAに掲載している「ドラフト歴代指名選手一覧」を使用し、球団ごとにどのような指名傾向があるのか、過去のドラフトから探ってみたい。今回は日本ハム編。
【ドラフト歴代指名選手一覧ページはこちら】
はじめに、全体の指名傾向を見ていく。2004年以降、日本ハムは合計165人(育成含む)の選手を指名しており、そのうち投手が93人で全体の約56%となっている。高校生、大学生、社会人(独立リーグ含む)の割合は、それぞれ約44%、32%、24%と高校生が半分近くを占め、将来性を重視した指名傾向にあるようだ。
2004年以降の各分類別指名人数
次に、より具体的に近年の傾向を探るため、2014年以降の過去10年間において、上位指名(3位以上)を中心にどのような傾向があるのか見ていく。
まず1位指名について、日本ハムは近10年間で7度競合。その年の「ナンバー1」と評価した選手を指名する方針から、競合も辞さない姿勢が見てとれる。2020年からの3年間は単独指名となったが、昨年は巨人が指名を公言していた中央大・西舘勇陽へ入札。あくまで「ナンバー1」を指名する方針に変わりはないようだ。
過去10年のドラフト1位(青色で塗られている選手は投手)
肝心の「くじ運」はというと、有原航平、清宮幸太郎の交渉権獲得に成功したが2勝5敗といまいち。再抽選を含めても4勝8敗と、思い通りにはなかなかいっていないようだ。また、この10年間で二刀流の矢澤宏太を含め9人が投手と、1位では投手を指名するのが既定路線となっている。