高校生が増えてきた1位指名
今年は10月24日に開催されるプロ野球ドラフト会議。本番まであと2日に迫る中、各球団の編成担当は当日に向けて候補選手の最終確認、絞り込みに追われていることだろう。
本記事ではそのドラフトに向けてSPAIAに掲載している「ドラフト歴代指名選手一覧」を使用し、球団ごとにどのような指名傾向があるのか、過去のドラフトから探ってみたい。今回はDeNA編。
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はじめに、全体の指名傾向を見ていく。2004年以降、DeNAは合計166人(育成含む)の選手を指名しており、そのうち投手が93人で全体の約56%と6割近くを占めている。高校生、大学生、社会人(独立リーグ含む)の割合は、それぞれ約40%、31%、29%と、高校生の指名が多い傾向にある。
2004年以降の各分類別指名人数
次に、より具体的に近年の傾向を探るため、2014年以降の過去10年間において、上位指名(3位以上)を中心にどのような傾向があるのか見ていく。
まずは1位指名。DeNAは2014年からの10年間で5度単独指名、5度競合と半々の結果になっている。昨年は社会人外野手のENEOS・度会隆輝に入札し、3球団競合の末、交渉権を獲得した。競合した場合の「くじ運」は、2021年に小園健太も引き当てており、2勝3敗とまずまず。再抽選も含めると4勝4敗と5割の確率で当たりくじを引いている。
過去10年のドラフト1位
ポジション別でみると、投手が7人で最も多く、野手は遊撃手の森敬斗、捕手の松尾汐恩、外野手の度会と、センターラインの選手を中心に指名しており、オーソドックスな傾向だ。2018年以降は高校生へ4度入札(※)。昨年の度会も高卒社会人3年目と、即戦力よりも将来へ投資する傾向に変わりつつある。
※2018年は小園海斗の抽選を外し、大学生の上茶谷大河を獲得