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逆転Vへ導く「神様」は誰だ?阪神タイガースの代打打率ランキング

2024 8/29 06:00SPAIA編集部
阪神の渡邉諒・原口文仁・島田海吏,ⒸSPAIA
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八木裕、桧山進次郎ら「代打の神様」の系譜を受け継ぐのは?

プロ野球の2024年シーズンも佳境を迎えた。混戦のセ・リーグ上位チームにとって、ここからは負けたら終わりのトーナメントに近いサバイバル合戦とも言っても過言ではない。1試合の勝ち負けが優勝争いに大きく響く。

そんな時に頼りになるのが勝負どころで結果を出す代打職人だ。阪神には川藤幸三や真弓明信、八木裕、桧山進次郎、関本賢太郎ら「代打の神様」と呼ばれた切り札の系譜がある。いつの時代もここ一番で勝負を決める一打を放ち、甲子園を沸かせてきた。

しかし、近年は投手陣に頼る面が大きく、今季もチーム打率はリーグ最下位の.237。近本光司、中野拓夢、森下翔太、佐藤輝明、大山悠輔らレギュラー陣は不動でも、控えの層がやや薄いことは否めない。

試合終盤のチャンスで投手に打順が回ってきた時、誰を送り出すのが最適なのか。2024年の規定打席未達者で、なおかつ代打で5打数以上を記録している打者の打率ランキングが下の表だ。

2024年阪神の代打打率ランキング

渡邉諒は代打の打率.308

1位は5打数2安打の豊田寛。東海大相模高から国際武道大、日立製作所を経て入団3年目の27歳は、6月に一軍昇格してプロ初安打を放つなど19打数4安打の打率.211を記録し、7月25日に登録抹消された。打率4割とはいえ、打数が少なく経験も浅いため、優勝争いでの代打は荷が重いだろう。

そういう意味で2位の渡邉諒は経験もあり、結果も残している。今季は代打で26打数8安打の打率.308。内野ならどこでもこなす守備力も含め、ベンチにいると心強い存在だ。

上武大から入団7年目の島田海吏が打率.286で3位。昨季まで2年連続100試合以上に出場していたが、今季は出番を減らしており、代打としても7打数2安打にとどまっている。代打よりは代走や守備固めとして重宝されているのが現状だ。

実績ではナンバーワンの原口文仁、糸原健斗も実績上位

4位の原口文仁は「代打の神様」の系譜に名を連ねる打者だ。2018年に代打で打率.404をマーク。今季も41打数11安打の打率.268と勝負強さを発揮している。シーズン終盤でも出番は多いだろう。

5位の前川右京は伸び盛りのホープ。シーズン前半は代打での起用も多く、21打数5安打の打率.238を記録しているが、現在はほとんどの試合でスタメン出場している。

6位は10打数2安打で打率.200の野口恭佑。創成館高から九州産業大を経て育成1位で入団して2年目の24歳だ。8月21日に登録抹消されており、二軍で実戦経験を積んでいる。

7位の糸原健斗も「神様」の有資格者と言える。今季は代打で48打数9安打の打率.186だが、2021年にはセカンドのレギュラーとして125試合出場で打率.286をマーク。翌2022年も132試合に出場した実績の持ち主だ。豊富な経験が活きる場面が優勝争いの中で訪れるだろう。

広角打法に期待の小野寺暖

8位は9打数1安打で打率.111のミエセス。明るいキャラクターでチームの人気者だが、6月に登録抹消されてから二軍での出場が続いている。

9位の小野寺暖も期待されている若手の一人。大阪商業大から育成でプロ入りして5年目の今季は代打で10打数1安打と結果を残せていないが、広角打法で出番を増やしたい。

10位は11打数1安打で打率.091のノイジー。来日1年目の昨季は133試合に出場したが、今季は出番を減らしており、現在は二軍でプレーしている。

こうして見ると、やはり渡邉諒、原口文仁、糸原健斗あたりが代打として頼れる存在と言えそうだ。高校球児に明け渡していた甲子園に30日から戻ってくる阪神。天高く馬肥ゆる秋の甲子園に「神様」は舞い降りるか注目だ。

※成績は2024年8月27日終了時点

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