最終盤で頼れる17年目のベテラン
パ・リーグはソフトバンクが独走状態に入っているが、クライマックスシリーズ出場をかけた残り2枠の争いが熾烈。2位・日本ハムの背中を追いかけるロッテは、28日の先発に唐川侑己を立てる。
2007年の高校生ドラフト1巡目で指名を受けてからロッテひと筋17年。今年7月に35歳を迎えた右腕は、今季ここまで4試合の登板に留まっているものの、2勝0敗で防御率0.86と渋く輝きを放っている。
今季初登板初先発の4月16日・西武戦では6回無失点ながら勝ち負けがつかなかったが、3カ月以上空いた7月27日の楽天戦で6回1失点の好投。実に6年ぶりとなる先発での白星を掴んだ。
その後、8月10日のオリックス戦でも6回1失点で白星を挙げ、8月16日のソフトバンク戦はリリーフとして3回を無失点の好投。翌日に登録抹消となり、今回はそれ以来の一軍登板となる。
苦しい夏場、シーズン最終盤こそ頼りにしたいのがベテランの力。チームを上位進出に導くキーマンとなるか、背番号19の投球に注目だ。
キャリアハイに並ぶ9勝目、そしてその先へ
対する西武はプロ3年目の左腕・隅田知一郎が今季21試合目の先発マウンドに向かう。
2021年のドラ1左腕はここまで8勝8敗、防御率2.81という成績。ルーキーイヤーは1勝10敗とプロ初勝利以降なかなか勝てずに苦しんだが、昨季その呪縛を解き放つと9勝をマークした。
それでも、勝ち星を上回る10敗を喫するなど、悔しさも経験して迎えた3年目。まずは昨季の自分に並ぶ9勝目を挙げ、目標とする初の2ケタ勝利に王手をかけることができるか。こちらも重要な一戦となる。
その他の試合の予告先発は以下の通り。
ヤクルト・サイスニード-巨人・グリフィン(神宮)
DeNA・東克樹-阪神・村上頌樹(横浜)
中日・小笠原慎之介-広島・床田寛樹(バンテリンドーム)
日本ハム・山﨑福也-楽天・内星龍(エスコンF)
ソフトバンク・大関友久-オリックス・山下舜平大(長崎)
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