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パ・リーグ球団別週間MVP ソフトバンク山川が週間4発と大爆発、日本ハム・レイエスも本領発揮

2024 8/20 06:05SPAIA編集部
パ・リーグ週間MVP野手インフォグラフィック,ⒸSPAIA
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山川穂高がwRAA6.8で12球団トップ

プロ野球は真夏の9連戦が終了。パ・リーグでは首位を走るソフトバンクが9カード連続勝ち越しを決め、12球団一番乗りで70勝に到達。優勝へのマジックナンバーも「23」となった。

その鷹を追う2位・日本ハムと3位・ロッテは、ともに2勝4敗で足踏み。4位・楽天が3勝2敗、5位・オリックスが4勝2敗と勝ち越し、クライマックスシリーズ争いに踏みとどまっている。

SPAIAでは8月13日から18日までのwRAAを集計。本塁打数や安打数も含めて打撃面で貢献度の高い選手を「週間MVP」として球団別に紹介する。

wRAAとは、リーグの平均的な打者が同じ打席数の場合と比べてどれだけチームの得点を増やしたかを示す指標。平均的な打者なら0となり、貢献度が高いほど数値は大きく、低ければマイナスになる。wRAAが10なら、その打者が打席に立つことで、平均的な打者より10点増えたと評価できる。

パ・リーグ週間MVPインフォグラフィック


ソフトバンクの山川穂高が12球団トップとなるwRAA6.8をマークした。15日の西武戦で3本のアーチをかけるなど6打点を荒稼ぎ。週間でも25打数9安打の打率.360、4本塁打、8打点と打棒が爆発した。

これで2週連続4本塁打を放ち、8月は打率.343、9本塁打、20打点と絶好調。2位とのゲーム差を「13」まで広げたチームと同じく、本塁打と打点で2位以下を大きく突き放し、2冠へ独走態勢に入っている。

レイエスが2戦連発、源田壮亮は今季2度目の1試合4安打

2位の日本ハムでは、新助っ人のレイエスがwRAA4.4でチームトップだった。14、15日のロッテ戦で2試合連続本塁打を放ち、3カード連続の勝ち越しに貢献。週間でも21打数9安打の打率.429と打ちまくった。今週は3位ロッテ、首位ソフトバンクとの6連戦を控えているだけに、さらなる大暴れが期待される。

4年ぶりのCS進出を狙う楽天では、村林一輝がチームトップのwRAA2.9を記録した。13日のオリックス戦で3安打猛打賞を記録するなど3試合で複数安打を放ち、19打数8安打の打率.421をマーク。守備の要の26歳がバットでもチームの勝利に貢献している。

30勝にようやく到達した最下位の西武は、源田壮亮が気を吐いている。17日の楽天戦で今季2度目の4安打を記録するなど全5試合でヒットを放ち、19打数9安打の打率.474でチームトップのwRAA2.5をマークした。今季優勝の可能性は完全に消滅したが、キャプテンとして最後まで戦う姿勢を示していきたいところだ。

森友哉が3週連続チームトップ、藤原恭大も好調キープ

4連勝と上り調子のオリックスは、森友哉がwRAA2.4で3週連続チームトップだった。15日の楽天戦では3安打猛打賞、17、18日の日本ハム戦では2戦連発と躍動。逆転でのCS進出へ主砲として打線をけん引している。

2位とゲーム差なしの3位につけるロッテでは藤原恭大がチームトップのwRAA2.2を記録した。先週は6試合中5試合で安打を放つなど、8月4日の西武戦では今季4度目の猛打賞を記録するなど20打数7安打の打率.350をマーク。今季は右ひざの故障で出遅れたが、40試合に出場して打率.325とそのうっ憤を晴らすかのように打ちまくっている。

刻一刻とソフトバンク優勝の瞬間が近づいているパ・リーグ。ただ、他球団もこのまま引き下がるわけにはいかないだろう。クライマックスシリーズ争いも視野に入れた今後の戦いぶりが注目される。

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