二軍で防御率2.54、奪三振率10.15の髙橋遥人
阪神・髙橋遥人が11日の広島戦(京セラドーム大阪)に先発する。一軍登板は2021年11月6日のCSファーストステージ巨人戦(甲子園)以来、実に1009日ぶり。ポテンシャルを高く評価されながらケガに泣かされてきた左腕がついに復活の時を迎える。
亜細亜大から2017年ドラフト2位で入団し、先発として活躍していたが、2022年にトミー・ジョン手術、2023年に左尺骨短縮術、左肩関節鏡視下クリーニング術などを受け、長期のブランクを作った。
しかし、今季は二軍戦で10試合に登板し、防御率2.54、奪三振率10.15と復活気配。7月13日のウエスタン・リーグ広島戦で手術後最長の8回103球を投げて9奪三振2失点をマークし、同22日に支配下登録に復帰した。
さらに31日のウエスタン中日戦でも7回9奪三振無失点と好投。中10日空けて一軍復帰を果たす。
チームは熾烈な優勝争いの真っ只中。髙橋が2021年10月21日の中日戦以来1025日ぶりとなるレギュラーシーズンの勝利を挙げれば、逆転連覇へ待望の救世主誕生となるが果たして…。
広島先発の九里亜蓮は阪神戦防御率8.31
一方、広島の先発は九里亜蓮。今季は16試合で5勝6敗、防御率3.16と、2021年の最多勝右腕としては波に乗り切れていない。
しかも阪神戦は2戦2敗、防御率8.31と相性が悪い。7月3日は6回8安打2失点だったが、同21日は2.2回6失点でノックアウトされた。
今季2本塁打を喫している佐藤輝明は8月すでに4本塁打と調子を上げているだけに警戒が必要。まずは立ち上がりに気を付けて試合を作るのが最低限の仕事だ。
チームは首位を走っているものの、まだまだ混戦は続いている。阪神先発の髙橋遥人に勝ちをつけて勢い付かせないためにも九里が果たすべき役割は大きい。
その他の試合の予告先発は以下の通り。
【セ・リーグ】
DeNA・A.ケイ-ヤクルト・奥川恭伸(横浜)
中日・大野雄大-巨人・菅野智之(バンテリンドーム)
【パ・リーグ】
日本ハム・伊藤大海-西武・武内夏暉(エスコンF)
ロッテ・種市篤暉-オリックス・齋藤響介(ZOZOマリン)
ソフトバンク・C.スチュワートJr.-楽天・瀧中瞭太(みずほPayPay)
【関連リンク】
・糸井嘉男氏が選んだ「2024年に飛躍が期待される選手」セ・リーグ編
・阪神・佐藤輝明が絶好調の要因をデータ分析、ようやく目覚めた“アレンパ”のキーマン
・2024年プロ野球“粘っこい打者”と“淡泊な打者”は?1打席あたり投球数ランキング