週間打率.545、3本塁打のオスナが12球団トップ
プロ野球は前半戦が終了し、セ・リーグは巨人が貯金8で首位ターンを決めた。2位・広島、3位・DeNA、4位・阪神まで3.5差の混戦が続いており、5位・中日、最下位・ヤクルトも含めて、まだまだ順位は入れ替わりそうだ。
SPAIAでは7月15日から21日までのwRAAを集計。本塁打数や安打数も含めて打撃面で貢献度の高い選手を「週間MVP」として球団別に紹介する。
wRAAとは、リーグの平均的な打者が同じ打席数の場合と比べてどれだけチームの得点を増やしたかを示す指標。平均的な打者なら0となり、貢献度が高いほど数値は大きく、低ければマイナスになる。wRAAが10なら、その打者が打席に立つことで、平均的な打者より10点増えたと評価できる。
12球団トップのwRAA6.7をマークしたのはヤクルトのオスナ。先週の全5試合でマルチ安打を放ち、計22打数12安打の打率.545、3本塁打、6打点をマークした。20日のDeNA戦では12号ソロ、13号2ランと2打席連発するなど調子を上げている。
サンタナが15日に登録抹消されたが、村上宗隆も先週は2本塁打、wRAA4.7と上昇しており、後半戦の巻き返しが期待できそうだ。
中日・細川成也は打率5割、阪神・大山悠輔はチーム14試合ぶり一発
3勝3敗で3位ターンとなったDeNAは梶原昂希が、オースティン、佐野恵太らを抑えてチームトップのwRAA5.3をマークした。神奈川大から入団3年目の24歳は5試合中4試合で猛打賞。24打数13安打の打率.542、7月は打率.407と絶好調だ。
1勝4敗と負け越した中日は細川成也が16打数8安打、2本塁打をマーク。16日のヤクルト戦で11号、19日の巨人戦で12号を放ち、wRAA4.4はチームトップだった。中田翔が4番に復帰し、相乗効果が期待される。
2勝4敗で4位ターンとなった阪神は大山悠輔がようやく調子を上げてきた。21日の広島戦ではチーム14試合ぶりの一発となる7号2ランを放つなど22打数8安打の打率.364、wRAA2.7をマーク。8試合連続安打で前半戦を終えており、後半戦のキーマンになりそうだ。
巨人・大城卓三、広島・小園海斗も好調
首位ターンの巨人は大城卓三がwRAA2.1でチームトップだった。6試合中5試合で安打を放ち、そのうち3試合はマルチ安打、計20打数8安打の打率4割をマーク。捕手登録ではあるものの、主に5番ファーストでチームに貢献している。
広島はすっかり4番が板についてきた小園海斗がチームトップのwRAA1.4。20日の阪神戦では0-0で迎えた延長11回に決勝中犠飛を放つなど20打数8安打をマークした。7月は月間打率.333と好調をキープしており、後半戦も頼りになりそうだ。
オールスターが終わると、いよいよ後半戦に突入。オールスターに出場しない選手は休息と調整に当てられる貴重な期間でもある。後半戦でスタートダッシュを切り、混戦から抜け出すためには今週の各選手の過ごし方が重要になりそうだ。
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