8日に支配下登録された5年目左腕が初登板初先発
オリックスの高卒5年目、佐藤一磨が9日の巨人戦(東京ドーム)でプロ初登板初先発する。
神奈川・横浜隼人高から2019年育成ドラフト1位で入団した左腕は、190センチの長身で、エースの宮城大弥とは同期入団。150キロに迫るストレートに、スライダー、フォーク、チェンジアップなど多彩な変化球を操る。
プロ4年目の昨季は二軍で19試合に登板し8勝(3敗)をマーク。自身初めてシーズンを通して先発ローテーションを守り、ウエスタン・リーグの最多勝に輝いた。今季もここまで二軍で9試合(先発は7試合)に登板して4勝2敗、防御率1.99をマーク。計49.2イニングを投げて被本塁打はゼロと安定した投球を見せ、8日に支配下契約を勝ち取った。
前回先発した6月2日の広島戦(由宇)では、5回71球を投げて5安打5奪三振1失点で4勝目をマーク。そこから中6日で一軍デビュー戦のマウンドに上がる。
今日の登板で白星を挙げれば、育成ドラフト出身投手としては史上5人目の初登板初勝利の偉業達成となる。今季復活を遂げた難敵・菅野智之との投げ合いを制し、デビュー戦を白星で飾ることができるか注目だ。
前回登板で12球団本拠地勝利を達成した菅野
一方、巨人先発の菅野は、今季ここまで8試合に先発して5勝0敗、防御率1.20、奪三振率6.32、全8試合でQS(6回以上自責点3以下)をマークするなど、安定感抜群のピッチングを見せている。
前回登板した2日の西武戦(ベルーナドーム)では、7回109球を投げて4安打7奪三振無失点の快投で、開幕から無傷の5連勝。キャリアで唯一、白星がなかったベルーナドームで勝利し、12球団本拠地勝利も達成した。そこから中6日で今日の登板に臨む。
オリックス戦は2022年5月26日(東京ドーム)に先発して以来の登板。その時は6回91球を投げて7安打3失点で黒星を喫していた。今回はそのリベンジを期して再び本拠地のマウンドに上がる。
昨季の4勝を超え今季はすでに5勝を挙げ、防御率は規定投球回未達ながら1.20と復活のシーズンとなっている菅野。チームは連敗で今季交流戦初のカード負け越しが決まったが、自身の投球で一矢報いることができるか。
その他の試合の予告先発は以下の通り。
ヤクルト・M.ヤフーレ-日本ハム・加藤貴之(神宮)
DeNA・石田裕太郎-ソフトバンク・和田毅(横浜)
中日・松葉貴大-楽天・岸孝之(バンテリンドーム)
阪神・才木浩人-西武・渡邉勇太朗(甲子園)
広島・アドゥワ誠-ロッテ・C.C.メルセデス(マツダスタジアム)
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