ソフトバンク戦で2発被弾、今季防御率6.43
昨季、プロ初登板で開幕投手を務め、9勝を挙げて新人王に輝いたオリックス山下舜平大が20日に登録抹消された。
19日のソフトバンク戦に先発して4回8安打5四死球8失点。近藤健介に3号2ラン、山川穂高に4号3ランを浴びる乱調でKOされた。
今季は3試合に登板して勝ち星なしの2敗、防御率6.43。9勝3敗、防御率1.61だった昨季とは別人のような成績だ。
昨季、プロ初登板で開幕投手を務め、9勝を挙げて新人王に輝いたオリックス山下舜平大が20日に登録抹消された。
19日のソフトバンク戦に先発して4回8安打5四死球8失点。近藤健介に3号2ラン、山川穂高に4号3ランを浴びる乱調でKOされた。
今季は3試合に登板して勝ち星なしの2敗、防御率6.43。9勝3敗、防御率1.61だった昨季とは別人のような成績だ。
詳細なデータを昨季と比較すると違いが見えてくる。まず最も目につくのが与四死球の多さだ。
今季は3試合で14イニングを投げ、与四球13、与死球2。与四球率8.36と昨季の2.84から大幅に悪化している。ストライクゾーンを9分割したコース別データは以下の通りだ。
投球割合15%以上を示す赤色に染まるのは右打者の外角低め(23.1%)と内角高め(26.2%)、左打者の内角低め(20.9%)と外角高め(30.8%)だ。
低めに決まればいずれも被打率.000と全く打たれていないが、逆に高めは被打率5割以上と滅多打ちされている。
球種別に見ると、ストレートは平均155.2キロをマークしており、昨季の154.3キロよりわずかに速い。にもかかわらずストレートの被打率は昨季の.257から.438に悪化。昨季はストレートの被本塁打が1本のみだったが、19日に近藤健介と山川穂高に浴びた一発はいずれもストレートだった。
一方、カーブは昨季の被打率.161から今季.158、フォークは昨季.065から今季.000と良化。やはり原因はストレートにあると見て間違いなさそうだ。
ストレートが高めに浮いて痛打されているのか、キレがないため打たれているのか、あるいはその両方なのか分からないが、いずれにしても平均155キロのスピードボールを打ち返される現状は非常事態。取り返しのつかないことになる前に、早めにケアした方がいいだろう。
絶対エース山本由伸が抜けた今季、山下がローテーションの軸として活躍しないと4連覇は遠のく。二軍で調整して本来のストレートを取り戻してほしいものだ。
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