森友哉がトップ、平野佳寿、宮城大弥が続く
昨季はリーグ3連覇を成し遂げたオリックス。今季はエースの山本由伸と山崎福也と先発2枚が抜けた中、4連覇へ向け中嶋聡監督の手腕がこれまで以上に問われるシーズンとなる。
年俸6億5000万円で昨年球界トップだった絶対的エースが海を渡ったオリックスの、外国人選手を除く2024年の年俸ランキングトップ10は以下の通り(金額は推定)。
■2024年オリックス年俸ランキングトップ10
1位 森友哉 4億円(1億9000万△)
2位 平野佳寿 2億2000万円(±0)
3位 宮城大弥 1億6000万円(8000万△)
4位 若月健矢 1億2000万円(7200万△)
4位 西川龍馬 1億2000万円(±0)
6位 田嶋大樹 9500万円(1500万▼)
7位 山岡泰輔 9000万円(1000万△)
7位 中川圭太 9000万円(3000万△)
9位 頓宮裕真 8800万円(5300万△)
10位 宗佑磨 8300万円(500万△)
※()内は前年比
トップは4億円で森友哉。昨オフ西武からFAで加入した28歳は4年総額18億円以上の大型契約を結んだ。移籍1年目は110試合に出場して打率.294、チームトップの18本塁打、64打点。バットで期待通りの成績を残した一方、先発マスクは53試合と扇の要として絶対的信頼を得るには至らなかった。2年目は捕手としての出場数を増やしたい。
2位は2億2000万円の平野佳寿。39歳のベテラン右腕は昨季も42試合に登板し、3勝2敗29セーブ5ホールドの成績でリーグ3連覇を支えた。10月2日の日本ハム戦では史上4人目の日米通算250セーブも達成。不惑を迎える今季も守護神としてブルペンに安定感をもたらす。
3位は1億6000万円の宮城大弥。4年目の昨季は22試合に登板して10勝4敗、防御率2.27の好成績で、3年連続2桁勝利をマークした。年俸も昨年の8000万円から倍増。山本が抜けた今季はエースとして投手陣を引っ張る活躍が期待される。
若月健矢は7200万の大幅増
4位は1億2000万円で若月健矢と西川龍馬。若月は昨季チームトップの83試合で先発マスクをかぶり初のゴールデングラブ賞を獲得。打率.255、6本塁打、17打点を記録するなど、打撃面でも存在感を示し、7200万円増となる年俸1億2000万円で複数年契約を結んだ。今季も攻守にわたる活躍で、チームの勝利に貢献する。
このオフ広島から国内FA権を行使して加入した西川は昨季、故障による2度の離脱があったものの、リーグ2位の打率.305をマーク。自身初のベストナインにも選ばれた。オリックスとは5年総額15億円以上の大型契約を締結。新天地でも卓越した打撃センスで打線をけん引できるか注目だ。
6位は9500万円の田嶋大樹。昨季は故障などによる離脱もあり、13先発で6勝4敗、防御率3.09と不完全燃焼に終わった。年俸も1500万円ダウンで昨年初めて突破した大台1億円割れ。今季は万全な状態でシーズンを駆け抜け、自身初の2桁勝利を目指したい。
首位打者の頓宮裕真も5300万円増
7位は9000万円で山岡泰輔と中川圭太が並ぶ。山岡は昨季12試合に先発し、7月中旬以降は中継ぎとしてフル回転。プロ初セーブを含め3セーブを挙げるなど、中継ぎとして19登板で救援防御率1.91の好成績を残し、昨年から1000万円アップとなった。今季も任されたポジションを全うし、リーグ4連覇に貢献する。
中川は昨季チーム最多の135試合に出場し、打率.269、自己最多の12本塁打、55打点をマーク。全打順でスタメンを務めるなど献身的な活躍で、3000万円アップを勝ち取った。今季もユーティリティぶりを発揮し、日本一奪回を目指す。
9位は8800万円で頓宮裕真。昨季は113試合に出場し、打率.307で首位打者を獲得。16本塁打、49打点もキャリアハイとなった。年俸は昨季から5300万円アップ、約2.5倍となった。今季も打撃面でさらなる進化を見せ、主軸として打線をけん引したい。
10位は8300万円で宗佑磨。昨季は122試合に出場し、3年連続となるゴールデングラブ賞とベストナインに輝き、年俸も500万円アップとなった。ただ、打撃成績は打率.245、2本塁打、22打点と寂しい数字に。節目のプロ10年目となる今季は打撃での巻き返しが期待される。
なお、トップ10入りはならなかったが、昨季チーム最多の53試合に登板した山﨑颯一郎が4700万円アップの7000万円、新人王を獲得した山下舜平大は3300万円アップの4000万円、遊撃手のベストナインに輝いた紅林弘太郎は3000万円アップの7200万円など、昨季活躍した若手選手も軒並み大幅アップを勝ち取っている。
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