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千葉ロッテマリーンズ2024年期待の若手&キャンプ注目選手 勝負の年迎える松川虎生&友杉篤輝

2024 1/29 06:00SPAIA編集部
ロッテの松川虎生と友杉篤輝,ⒸSPAIA
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2005年以来のリーグ優勝狙うロッテ

吉井理人監督就任1年目の昨季は2位と躍進したロッテ。2025年に常勝軍団となることを目標に掲げる球団にとって、今季の目標はもちろん2005年以来のリーグ優勝だろう。昨季2位とはいえ、優勝したオリックスとは15.5ゲーム差と力の差を見せつけられた。パ・リーグの頂点に立つためには、戦力の底上げが必要不可欠だ。

特に、長いペナントレースを戦うためには、強固なセンターラインの形成が重要となる。昨季38年ぶりの日本一に輝いた阪神も捕手は梅野隆太郎と坂本誠志郎の2人を併用し、センターには不動のレギュラー近本光司が君臨。懸案だった二遊間も中野拓夢を遊撃から二塁へコンバート、遊撃には木浪聖也が定着したことで、攻守に安定感をもたらした。

ロッテはそのセンターラインを強化するため、近年のドラフトで有望株を積極的に指名しており、その台頭が待ち遠しい状況にある。その中から今春のキャンプで注目すべきブレイク候補を紹介したい。

昨季二軍で研鑽積んだ松川虎生

捕手の筆頭格は、もちろん松川虎生だろう。市立和歌山高から2021年ドラフト1位で入団すると、2022年の開幕戦で高卒新人としては史上3人目となる開幕マスクをかぶった。4月10日のオリックス戦(ZOZOマリン)では佐々木朗希の女房役として完全試合達成をアシストするなど、1年目から76試合に出場する活躍を見せた。

2年目の昨季は吉井理人監督の方針もあり、ファームで試合経験を積み、攻守ともにレベルアップを図った。二軍で99試合に出場した松川は、その甲斐あってクライマックスシリーズ進出がかかるシーズン終盤に一軍へ昇格。さらにCSでも先発マスクをかぶり、貴重な経験を積んだ。

結果的に一軍出場数は9試合に激減したが、次代の正捕手として期待される若武者にとっては必要経費だろう。この修行期間が成功だったと言わしめるためにも、今季は一軍でその成果を見せたいところ。一回りも二回りも成長した3年目捕手が正捕手獲りに挑む。

背番号「4」でレギュラー狙う友杉篤輝

もう一人、勝負の年を迎えるのが2年目の友杉篤輝だ。ルーキーイヤーの昨季は、64試合に出場して打率.254、47安打、9打点、9盗塁をマーク。藤岡裕大との併用ながら52試合で遊撃のポジションを守った。

初めてのオフには背番号「4」に変更。昨季まで藤岡が付けていた番号を譲り受けた格好だ。その藤岡は今季から二塁への転向が決定。昨季定位置を争ったライバルのコンバート、それだけ首脳陣からレギュラーとして一本立ちすることが期待されているということだろう。

ただ、定位置が約束されているわけではない。昨季キャリアハイとなる79試合に出場し、打率.284をマークした茶谷健太も虎視眈々と遊撃レギュラーの座を狙っている。このオフに合同で自主トレを行うライバル同士の争いから目が離せない。

また、センターのレギュラー争いにも注目だ。昨季は藤原恭大が88試合にスタメン出場し、レギュラーに最も近い位置にいるが、2021年の盗塁王・和田康士郎もプロ初本塁打を放つなど、バットで存在感を示していた。

各ポジションで若手が火花を散らしている今季のロッテ。競争による各選手のレベルアップの先に、悲願のリーグ優勝が見えてくる。

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