母校・上田西高の新聞部員が大阪まで取材に
オリックスからドラフト7位指名されたTDK・権田琉成投手(23)が11月30日に大阪市内で行われた入団会見に出席した。背番号は98。
最速152キロを誇る右腕は、2022年のU-23ワールドカップでクローザーとして7試合に登板し、チームを優勝に導く活躍でMVPに輝いた。経験豊富な実戦派だ。
高校はドラフト1位の横山聖哉と同じ長野の上田西出身。明星大から社会人のTDKで2年プレーしているため6学年違うが、同じ高校から同じ年のドラフトで同じチームに入団するのは異例だ。入団会見には上田西高の現役新聞部員が取材に訪れた。
お互いの印象を聞かれ、横山が「かっこいい」と答えると、権田は「本当に高校生なのかと思うほど、体がデカい」と返答。新聞社やテレビ局など大手マスメディアを横目に女子高生から質問が飛び、会場は和やかな空気に包まれた。
2人の印象を聞かれた中嶋聡監督も「横山は送球が安定していて、打つ方もパワーがあって魅力的。権田はストレートに力があり、大舞台を踏んでいるので期待している」とエール。母校の期待の大きさを感じさせる一幕だった。
権田は「野球とは何かを教えてくれたのが上田西高校だったので恩返しできたら」と意気込む。今秋ドラフトでオリックスは1位から4位を高校生で固めたが、「高校生より場数を踏んでいるのでピンチで力を発揮できる」と大卒社会人出身としてのプライドもにじませた。
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