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オリックスドラ3の152キロ左腕・東松快征、ソフトバンク前田悠伍にライバル心

2023 12/2 11:00SPAIA編集部
東松快征,ⒸSPAIA
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ⒸSPAIA

目標は右の剛腕・山下舜平大

オリックスからドラフト3位指名された享栄高・東松快征投手(18)が11月30日に大阪市内で行われた入団会見に出席した。背番号は48。

身長179センチ、体重91キロのガッチリした体格から最速152キロのストレートを投げ込む左の剛腕。今夏の愛知大会では準々決勝で愛工大名電に敗れて甲子園出場はならなかったが、力強い投球でプロの評価は不変だった。

目標にはオリックスで今季9勝を挙げてブレイクした21歳の右の剛腕・山下舜平大を掲げる。「160キロのストレートとフォークとカーブの変化球2球種だけで圧倒しているのは凄いです。山下投手のようなストレートを投げたい」とストレートへのこだわりをのぞかせた。

さらにソフトバンクから1位指名された大阪桐蔭高の左腕・前田悠伍にも対抗心をチラリ。「U-18の代表合宿でお互いにプロを目指して頑張ろうと励まし合いました。負けたくないです」と同学年の同じ左腕として負けん気を見せる。

享栄の先輩・近藤真市に引けを取らないスケール

オリックスの今秋ドラフト指名は1位が上田西高・横山聖哉、2位が聖カタリナ高・河内康介、4位が報徳学園高・堀柊那、育成1位が英明高・寿賀弘都、同3位が東邦高・宮國凌空と高校生が多い。

入団会見前日にはメディカルチェックなどのため大阪市内に宿泊し、ゲームなどで盛り上がったという。「横山も河内もフレンドリーだし、入寮が楽しみ」と屈託のない笑顔を見せた。

笑みを絶やさず、おおらかな人柄がにじみ出るが、夢はとてつもなく大きい。「サイ・ヤング賞が目標です。中学生の頃、ダルビッシュ投手が候補になった時に知りました。日本人で獲った人はいないんで目標にしています。山本由伸投手が獲ったら2人目になりますが」と茶目っ気もたっぷりだ。

享栄出身の左腕と言えば、初登板ノーヒットノーランを達成した元中日の近藤真市が思い浮かぶ。東松もスケールの大きさでは近藤に引けを取らないだろう。高卒の剛腕が次々に大成しているオリックスに、またしても将来が楽しみな金の卵が加わった。

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