3位からの下剋上での日本一を宣言
14日から始まる「2023 JERAクライマックスシリーズ(CS)セ」の共同記者会見が13日、マツダスタジアムで行われた。
2年連続のCS進出となるDeNAからは三浦大輔監督と今永昇太投手が出席。三浦監督は「我々はリーグ優勝を逃し、悔しい思いをしました。CSを勝ち抜き、日本一を目指してやっていきます」と下剋上での日本一を宣言した。
今永も「昨日の横浜スタジアムでの練習とは違って、この広島に来るとまた違った緊張感が溢れてきました。(シーズンは)3位という結果に終わりましたけども、まだこうやって試合ができるチャンスがあるので、このJERAクライマックスシリーズを盛り上げられるように、頑張りたいと思います」と意気込みを語った。
三浦監督は今季の広島の印象について「本当にバランスの取れたチームだと思いますし、やはりそのスピード、走塁っていうところでも、今シーズンかなり苦しめられました」とリーグ2位の78盗塁をマークした足を警戒。勝利へのキーマンには「やはり先発投手だと思います。今永もですけども、明日の東がしっかりとゲームを作って先発がね、1イニングでも長くっていうところだと思います」と先発陣の頑張りに期待を寄せた。
2戦目の先発が予想される今永は「本当に打線のどこからでも1点を取れる野球をしてくるので、そこを気をつけたい」と切れ目のない広島打線への警戒感をあらわに。「本当に広島の選手全員が束になってかかってくるっていう、そういう印象を持っているので、9番の打順からでも全力投球ができるように、そういった心構えで臨んでいきます」と好投を誓った。
新井監督が今永投手へ先制口撃
レギュラーシーズンを2位で終えた広島は新井貴浩監督と大瀬良大地投手が出席。「我々カープは最後の最後まで順位が確定しない中、最後なんとかCSをこの本拠地マツダスタジアムで開催することができました。これも選手の頑張りのおかげだと思っています。明日から始まりますけれども、私たちは挑戦者の気持ちで強いベイスターズさんに向かっていきたいと思います。そして、岡田監督にもう一度お会いできるように頑張ります」と力強く語った。
大瀬良も「我々カープは5年ぶりのCS進出となります。まず明日全員で戦って、ファンの皆さんの力も借りながら1試合1試合重ねていって、また日本シリーズに進出できるように頑張っていきたいと思います」と意気込んだ。
そして、DeNA打線に対しては「波に乗ると止まらない打線という印象があります。どこからでも波に乗って爆発力のある打線なので、1人1人抑ていけるように頑張りたいと思います」と目の前の打者に集中して臨む心構えを示した。
新井監督は1stステージを戦うDeNAについて「今永君もそうですし、東君と先発もしっかりと力のあるピッチャーがいます。なかなか彼らから点を取るっていうのは厳しいと思うんですけれども、そこをなんとか先制して主導権を握ってゲームを進められればいいなと思ってます」と先行逃げ切りでの戦いを思い描いた。
また、会見に出席していた今永投手へ「本当に素晴らしい投手ですし、WBCの決勝戦で先発した世界一の先発投手ですので、なかなか点を取るのは厳しいと思う」と早速の先制口撃。これには今永も苦笑いを浮かべたが「今かけられたお褒めの言葉は今日ですべて忘れて、緊張感を持って今日の練習から取り組んでいきたい」とさらりとかわしていた。
CSでのキーマンには末包昇大を挙げた。「普通にこうレギュラークラスの選手というのは、自分の役割をしっかりとCSでも果たしてくれると思ってます。そういった中で末包選手ですね。彼は掴んだと言ってましたので、CSでも期待したいです」と力を込めた。
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