オリックスの3連覇に貢献した森友哉
セ・リーグに続いてパ・リーグも全日程が終了した。最終戦でロッテが楽天を下して2位に浮上。クライマックスシリーズでホームに3位ソフトバンクを迎え撃つことになった。CSファーストステージは14日に開幕する。
SPAIAでは10月2日から10日までのwRAAを集計。本塁打数や安打数も含めて打撃面で貢献度の高い選手を「週間MVP」として球団別に紹介する。
wRAAとは、リーグの平均的な打者が同じ打席数の場合と比べてどれだけチームの得点を増やしたかを示す指標。平均的な打者なら0となり、貢献度が高いほど数値は大きく、低ければマイナスになる。wRAAが10なら、その打者が打席に立つことで、平均的な打者より10点増えたと評価できる。

優勝したオリックスは最終的に86勝。貯金33で2位ロッテに15.5差をつけてシーズンを終えた。今季最後の週間MVPは森友哉。9日のソフトバンクとの最終戦では2安打2四球で全打席出塁するなど、11打数3安打8四球でwRAA2.2だった。
西武からFA移籍した今季は110試合に出場し、打率.294(リーグ4位)、18本塁打(同6位)、64打点(同7位)をマーク。WBC出場を辞退して臨んだシーズンで結果を残し、3連覇に大きく貢献した。CS、日本シリーズでも活躍が期待される。
ソフトバンク近藤健介は二冠王
12球団トップのwRAA3.5を記録したのはロッテ安田尚憲だった。楽天との最終戦で貴重な追加点となる9号ソロを放つなど、9打数5安打1本塁打3四球。今季は自己最多の122試合に出場して打率.238、9本塁打、43打点の成績を残した。CSのキーマンの一人だろう。
3位ソフトバンクは近藤健介がチームトップのwRAA3.3をマークした。9日のオリックスとの最終戦で26号ソロを放ち、ポランコ(ロッテ)、浅村栄斗(楽天)とともに本塁打王、87打点で打点王の2冠を獲得。打率はリーグ2位の.303で三冠王にはわずかに届かなかったが、移籍1年目としては文句のない成績だ。
楽天は最終戦に敗れて70勝71敗2分けで4位に終わった。週間MVPはwRAA3.48の浅村栄斗。5日の日本ハム戦で26号ソロを含む2安打3打点を挙げるなど、18打数7安打3四球をマークした。143試合にフル出場して2020年以来2度目の本塁打王に輝き、個人的には納得のいくシーズンだっただろう。
西武の21歳・山村崇嘉が素質の片鱗、日本ハム中島卓也も存在感
5位・西武は東海大相模高から入団3年目の21歳・山村崇嘉がチームトップだった。10月1日に一軍昇格すると翌2日のロッテ戦で先発し、7回にプロ初安打、9回にはプロ初本塁打。翌3日も2号2ランを含む2安打を放ち、7打数4安打2本塁打でwRAA3.4だった。来季はさらなる飛躍が期待できそうだ。
2年連続最下位に終わった日本ハムは中島卓也が2打数2安打ながらチームトップのwRAA0.9だった。2日のオリックス戦で平野佳寿から、5日の楽天戦では安樂智大からいずれも代打安打。15年目の今季はわずか17試合出場に留まったが、最後に存在感を示した。
CS進出を決めたチームはここからの調整が重要になる。週間MVPに輝いた選手が調子を維持できるかどうかはひとつのカギだろう。ぶっちぎりでペナントレースを制したオリックスがそのまま日本シリーズへコマを進めるのか、あるいは下克上が起きるのか、ポストシーズンも目が離せない。
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