通算42勝の7年目左腕「自分の課題と向き合う」
DeNAは7日、濵口遥大投手(28)がプエルトリコのウインターリーグに参加することを発表した。本人からの参加意向を受け、球団として承認。期間は11月上旬から12月末までとしている。
濵口が所属するのはカングレへロス・デ・サントゥルセ。プエルトリコのウインターリーグは6チームが11月上旬から12月末に行われるレギュラーシーズンを戦う。
濵口は三養基高から神奈川大を経てドラフト1位で入団して7年目の左腕。今季は14試合に登板して3勝7敗、防御率4.50だった。プロ通算では124試合で42勝42敗、防御率3.80の成績を残している。
「実戦の中で自分の課題と向き合い、来シーズンに向けてのきっかけにしたいと思いウインターリーグへの参加を希望しました。また、初めて訪れる地で異なる文化に多く触れることで自分自身のかけがえのない経験になると思います。サポートして頂く球団、スタッフの方々もいますので、色んな事を吸収して来たいと思います」とコメントしている。
宮城滝太、大田泰示、関根大気はメキシコへ
また、宮城滝太投手(23)、大田泰示外野手(33)、関根大気外野手(28)はメキシコのウインターリーグに参加する。いずれも本人からの参加意向を球団として承認。期間は全日程終了後から12月下旬までとしている。
3選手ともヤキス・デ・オブレゴンに所属。10チームが来年1月に行われるプレーオフシリーズの出場権をかけて争う10月から12月のレギュラーシーズンを戦う。
滋賀学園高から2018年育成1位で入団した宮城は今季、プロ初登板を含む11試合に登板して3ホールドをマーク。東海大相模高からドラフト1位で巨人入りし、日本ハムを経てDeNA移籍2年目の大田は、今季75試合出場で打率.217、4本塁打、15打点だった。
東邦高から入団10年目の関根は今季、自己最多の140試合に出場して打率.261、4本塁打、31打点、11盗塁の成績を残している。コメントは以下の通り。
■宮城滝太
「メキシコでのウインターリーグに参加することになりました、来シーズン投手陣に欠かせない存在になる為に、そしてチームの新しい風になる為に、文化の違いや、野球の技術、人として成長できる場にしたいと思います。今シーズン出た課題に対してしっかりと取り組みさらにパワーアップした姿を見せたいと思ってます!」
■大田泰示
「この度メキシコウインターリーグ参加にあたり30歳を超えた私に対して参加を承認していただいた球団、スタッフ並びにサポートして頂いた皆様に感謝申し上げます。今回ウインターリーグに参加させて頂く経緯は、まず私の野球人生の中で今がターニングポイントだと感じ、何かに挑戦してまた自分を成長させていかなくてはいけないと強く思ったので、ウインターリーグ参加への要望を出させてもらいました。メキシコウインターリーグに参加するにあたり、メキシコの選手たちの野球への情熱、考え方、取り組み方、技術など言葉が通じないという高い壁はありますが、自分の目で見て、メキシコの野球を肌で感じ、自分にプラスとなるものは全て吸収して帰って来たいと考えています。メキシコウインターリーグではレギュラーは確約されていません。自分の今持っている全てをぶつけて頑張ります。来年ファンの皆様にお会いした時には成長した私をお見せできるようにしますので、楽しみに待って頂ければと思います」
■関根大気
「メキシコでのウインターリーグへの参加について球団、ならびにサポートして頂いた方々、そして家族に深く感謝しております。多くの経験をさせて頂いた 23 年シーズンを未来に活かす為、メキシコでも挑戦し取り組んできます。来シーズンこそベイスターズに貢献出来るように良い時間を過ごしてきます」
徳山壮磨、東妻純平はオーストラリアへ
さらに徳山壮磨投手(24)、東妻純平捕手(22)は戦略的パートナーシップを締結しているオーストラリアのキャンベラ・キャバルリーに参加する。本人からの参加意向を球団として承認。期間は11月中旬から2024年1月下旬までとしている。
オーストラリアン・ベースボールリーグ(ABL)は2010年にプロリーグが発足し、現在は全6球団が参加。11月から1月までレギュラーシーズン、ポストシーズンを行い、豪州No.1チームを決定する。
大阪桐蔭高から早稲田大を経てドラフト2位で入団2年目の徳山はいまだ一軍での登板はなく、今季は二軍で22試合に登板して防御率3.23。智弁和歌山高から入団4年目の東妻も一軍未経験で、今季は二軍で61試合に出場している。コメントは以下の通り。
■徳山壮磨
「言葉も環境も全て違う国で自分の身を置いて野球がしたいと思いオーストラリアに行く事を決めました。いろんな環境で生活や野球をする事で人としても良い経験になると思うので来シーズン飛躍するために頑張っていきたいと思います」
■東妻純平
「オフシーズンも実戦の打席を増やしたい、またキャッチングやブロッキングなど色々新しいことにチャレンジしたいと思い、ウインターリーグ参加を希望しました。打撃面では課題であるOPSを高める為に、守備面では形にとらわれないよう日々成長できるようにしていきたいと思っています。また人間的にも大きく成長できるよう取り組みたいです!」
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